「アリーナバトルを毎週、楽しみにしている皆さん、こんにちは♪
一般公募で始めてレイブンになったエルシィです。
えっと、私はプログテック社etcの共同出資で、参加することに
なったので、他のレイヴンの方々とは違う特別ルールが
適用されることになりました。」
「アシスタントその他全て兼任することになっているアルフだ。
よろしく。」
「アリーナバトルって、総勢５０人からのレイヴンがより上位を求めて
対戦をする大会のことなんですけど、ちょっとルールが複雑なので、
以下に説明をしていきまーす。」
１．各自、持ちこみのＡＣを使用することとし、運用については
一切、関与しない。
２．レギュレーション違反にならないようにＡＣのバランス調整は
行われること。
※ただし、前回大会で好成績をあげたレイヴンは、
この条項を免除される。
３．挑戦は１ランク上に対してのみ、行うことができる。
４．勝者は、大会主催者側が設定した賞金を受け取り、
敗者はその半額を負担する。
５．以下の条件に当てはまる条件で再戦する場合は、敗北時に
払う負担金は賞金の１／３、当てはまらない条件が１つでも
存在する場合は、１／２とする。
条件１．ＡＣのパーツを変更しない。
条件２．マップ変更をしない。
条件３．機体メンテナンス後、すぐに戦闘を開始する。
※テスト場などでの訓練は認められない。
６．マップは高原マップを除く１２面の中からランダムに決定する。
また、連続して同じマップは選択されないこととする。
７．試合開始時間になっても対戦相手が現れない場合は不戦勝
とみなす。
※後日、レイヴンから負担金は徴収される。
「・・・とまぁ、一般のレイヴンに適用されるのは以上、７つの条件となる。」
「５．の条件がよくわかんないんだけど」
「つまり、同じ条件で再戦するなら、負けたとしても負担金をちょっとだけ
安くしてあげよう、ってことさ。」
「どーして？」
「条件が同一なら、再戦もやりやすくて大会運営上、好ましいわけだ。
それに、一度、負けてるんだから、もう一回やったって、負ける可能性
が高いわけだろ？」
「条件は同じだもんね」
「だから、それくらいのボーナスがないと、同じ場所で再戦してくれる
レイブンがいなくなっちゃうのさ。」
「大会側としては、再戦するなら、同一マップでちゃっ、ちゃっ、と
やって欲しいのね？」
「そーいうこと」
「各出場者は、ルールを守りながらできるだけ、上位に到達しようと
努力するわけだ。上位になれば、賞金は格段に増えるし、
仕事をする上でも、箔がつくってもんだな。」
「仕事？」
「腕がいいってところをアピールできれば、いい条件で仕事ができる。
・・・あのさ、出場している人達、レイヴンだってこと忘れてないよな？」
「・・・思い出しました♪」
「自分の腕をアピールし、できればたくさんの賞金を得て、資金運用を
健全な状態で維持する・・・レイヴンなら、誰もが考えることさ。」
「ふーん」
１．エントリー前に標準機体（チューン前）＋１０万クレジットで、
ＡＣをチューニングすること。
２．資金（機体費用を含む）が赤字になった時点で、アリーナバトル
出場の権利を失う。
３．機体のメンテナンス費用など、諸経費については全て、出資者
側が負担する。
４．番組が続く限り、タレント活動をしているものとみなし、視聴率に
応じた金額を支給する。
「今度は、私だけに適用される規定ね？」
「なにせ、複数企業による共同出資でエルシィのＡＣは運用するからな。
際限無く、赤字に転落されちゃ困るって事さ。」
「せっかく、出場するんだもの、簡単に負けないわ」
「まぁな。特にこの条件２が曲者だ。」
「赤字になるまでは、機体を削ってでも挑戦し続けろ、と？」
「それじゃ、敗北必至だけどな。（笑） とにかく、赤字になるまでは
番組を続けられる、と約束されているわけでもある。
よかったじゃないか？」
「うーん、複雑ぅ」
「ま、負けない限り、大丈夫ってことさ。」