「皆さん、こんにちは。ナーヴネットで放送中の、アリーナ関連番組を
楽しんでいただけているでしょうか？ 今回は、番組に出演している
エルシィ について、コンビを組んでいる アルフ にインタビューを
しましたので、その模様をお楽しみください。
・・・画面が切り替わり、先日、ガレージで行われたインタビュー時の
映像に切り替わる。
検閲により放送できない箇所については、特別処理が施されていますが
ご了承ください。
ＹＯＫＯ「こんちは、アルフ」
アルフ 「・・・、なんだ、ナーブネットで番組を報道しているＹＯＫＯか。
何の用だ？」
ＹＯＫＯ「視聴者から、エルシィちゃんのことをもっと詳しく教えて欲しい、と
いう要望があったんだが、本人に聞くと、猫被るに決まってるし、
雑誌に掲載されている情報だったら、みんな知ってるだろ？
そこで、コンビを組んでいるアルフに話を聞こうということに
したんだ。いいよな？」
アルフ 「・・・ちょっと考えさせてくれ。」
ＹＯＫＯ「読者限定、１アクセスのみのレイヴンズネスト方式でのみ、
コメントを掲載するってことなら、どうだ？」
アルフ 「・・・まぁ、それならいいだろう。」
・・・なんだかんだといって、エルシィの反撃を恐れているな
アルフ 「俺は、お前と違って、見えている地雷は踏まない性格なんだ。
あっ、そりゃ普通の奴ってことか。悪いな、なんかケナした
ような言い方になっちまって。」
・・・こいつら読心術の使い手か？
ＹＯＫＯ「では、気を取り直して、第一印象を教えてくれるかい？」
アルフ 「第一印象か。肩で綺麗に揃えられた柔らかそうな金髪、
大きな蒼い瞳、整った顔立ち、ちょっと痩せた感じが
するが芸能人としてみるなら、まぁ標準的な体つきの
西洋人形風の小柄な女の子ってところだな。」
ＹＯＫＯ「偉く、誉めてないか、それ？」
アルフ 「巷で発売されてる写真集みただろ？ 写真は性格なんて
映さないからな。俺の第一印象って言っても、さっきの
は見た目に関する話だ。」
※材質は違うが、ディスプレイを使わない情報媒体として
本は未だに健在である。
ＹＯＫＯ「ほう？」
アルフ 「黙って、おしとやかにしてれば可愛いってところなんだが、
初日で猫被ってたのがバレてからは、よく動き回るし、
コロコロと表情は変わるし、見てて飽きないのは確かだ。
元気いっぱいの子猫っていうのが俺の印象だな。」
ＹＯＫＯ「動画でないと、本当の魅力はわからないってことか。」
アルフ 「そうだな。後は瞳だな。気力に満ち溢れてるっていうか、
輝いているっていうか、とにかく生き生きとしているんだ。
対戦相手がエルシィのこと、悪く言わないのも、その辺りが
関係しているのかも、な。」
ＹＯＫＯ「レイヴン業界って、そんな瞳をした奴なんていない，と？」
アルフ 「ラッドを見て見ろ。得物を狙った猛禽類のような瞳をして
いるか、危険を楽しむ喜びに満ちた瞳のどちらかだろ？
レイヴンなんてみんな、あんなもんさ。」
ＹＯＫＯ「そりゃ、命をチップにしている危険な職業だからなぁ。」
アルフ 「だが、アリーナ紹介時のラッドを見た時、びっくりしたぜ。
エルシィ相手にしていた時の奴の印象、普段と違っただろ？」
ＹＯＫＯ「あぁ、あれか。どっちかというと孫娘と話をして喜んでる
爺さんって雰囲気だったもんな。」
アルフ 「ま、そこがエルシィのいいところなんだろうな。」
ＹＯＫＯ「ところで、さっきの話にあったが、猫被りしてたのを
やめたきっかけは？」
アルフ 「あぁ。ＡＣの操縦を教えるってことで、ちょっとまぁ、
普通のレイヴン相手みたいに、教えたんだ。
シミュレータを使って。」
ＹＯＫＯ「相手の自尊心を打ち砕くような指導的発言で相手を
いたぶるって奴かい？」
アルフ 「まぁ、その、・・・そういうことさ。」
ＹＯＫＯ「そりゃま、手荒い歓迎をしたもんで。」
アルフ 「で、エルシィの自制心が限界を超えて、お互い、５時間
ぐらい罵り合いながら、それでも訓練を続けたのさ。」
ＹＯＫＯ「随分と壮絶な雰囲気だったんだろうね（笑）」
アルフ 「俺が一言、注意すると、平均三言ぐらい、言い返して
きてたぞ。それでも、ちゃんと注意されたことを守って
訓練しているところは、関心したが、な。」
ＹＯＫＯ「で、それからは、猫被りはやめたわけか。そりゃ当然
だな。アルフ相手にやっても意味ないわけだし。」
アルフ 「まぁな。それとさっきは、あんたに、地雷の話をしたが、
俺だって、何発かは踏んじまったぜ。二度は踏まない
ように注意しているが、ね。」
ＹＯＫＯ「そりゃ、興味深い話だ。ぜひ、聞かせてくれ。」
アルフ 「まず一発目、身長が低いこと、だな。なにせ、１５６ｃｍ、
つまり俺の肩ぐらいまでしかないんだから、な。
あまりこの話はしないほうがいい。一発で機嫌が
悪くなる。」
ＹＯＫＯ「芸能界では、小柄もいいとこだもんな。他の芸能人と
一緒にいると、確かにちっちゃいって思うもんな。」
アルフ 「二発目。こっちのほうが危険度が大きい。体重だな。
４０ｋｇを余裕でクリアしているからなぁ。」
ＹＯＫＯ「で、何キロ？」
アルフ 「そこまで言えるか。命に関わる。（^^;）ま、とにかく、本人と
してはもう少し、身体のメリハリが欲しい、というわけだろ。」
ＹＯＫＯ「幼女体型ってことかい？ それほど悪いとは思わなかったが。」
アルフ 「ま、少女体型ってことさ。”まだ成長期だもん！！！！”って
のがエルシィの希望の拠り所なのさ。確かに本人がいうように、
もう、伸び盛りってわけじゃないが、希望は持てる年齢だからな。」
ＹＯＫＯ「そういえば、プロフィールのところ、年齢は秘密になってるが。
何歳なんだ？」
アルフ 「秘密だ。芸能人の本名、住所などプライバシーに関する情報は
本人の了解が得られない限り、すべて秘密にする権利がある、
それぐらい、この業界の常識だろうが。」
ＹＯＫＯ「さっきのコメントで推測するしかないわけか。」
アルフ 「それで我慢しろ。」
ＹＯＫＯ「で、３発目は？」
アルフ 「俺より料理がヘタなこと、だな。努力は認めるが、経験が
少ないからなぁ。」
ＹＯＫＯ「どれくらいのレベルなんだ？」
アルフ 「別に悪くない。初めて会ったお客さんに出したって、恥は
かかない程度のレベルにはなってる。」
ＹＯＫＯ「だったら、別に地雷って訳でもないだろ？」
アルフ 「だから、”俺と比べて、腕が劣っている”、と指摘される
のが嫌なのさ。別にエルシィの料理を食べて、普通に
コメントする分には地雷にはならないんだ。」
ＹＯＫＯ「乙女心は複雑だな。」
アルフ 「そうかい？」
ＹＯＫＯ「で、他にも地雷はあるのかい？」
アルフ 「そうだな・・・大人として扱わないと怒るな。それとちゃんと
対等な立場で扱わないような奴のことも、ものすごーく嫌って
いるから、そのあたりも注意だな。」
ＹＯＫＯ「例えば？」
アルフ 「誰とはいわんが、エルシィのことを客寄せパンダ的に扱おうと
思ってた番組関係者がいたが、ことごとく相手の発言を論破
して、プライドを粉砕したあげく、謝罪するまで、冷徹に
接して、嫌悪感を明確に意思表示してた、なんてことがあったな。」
ＹＯＫＯ「そりゃ、可哀相なことで。」
アルフ 「だからといって、別にエルシィがプライドが高いだけの女の子って
わけじゃない。尊敬すべき相手には、ちゃんと応対するし、
そういった意味での社交辞令は、そつなくこなしているぞ。」
ＹＯＫＯ「まぁ、常識がないわけじゃない、というわけか。」
アルフ 「当然だな。」
ＹＯＫＯ「さて、と。他に・・・そうだな、服装の趣味とかはあるかい？」
アルフ 「スカートが嫌いなようだな。別に着ないわけじゃないが、
短めのスカートは、よくみるとオーバースカートだったりするし、な。
それと薄目のジャケットとかを混ぜて重ね着をしていることが
多いな。私服の場合だと。」
ＹＯＫＯ「なんか理由があってかい？」
アルフ 「スカートが嫌いなのは、動き回る時に気を使う必要があるから
なんだと。まぁ、おしとやかにしているより、動き回るのが
好きな年頃なんだろうな。上着を着ていることが多いのは、
簡単で、身体の線が隠れるから・・・らしい。（^^;）」
ＹＯＫＯ「好きな色とかはあるのかな？」
アルフ 「そうだな。白、水色系統が多いな。動き回るといっても、
エネルギッシュに、というよりは、風のように、といった雰囲気
だから、な。結構、似合っていると思うぞ。」
ＹＯＫＯ「さてと、内緒話ばっかり聞いてしまったけど、地雷系じゃなくって
誉めらえる話とかはあるかい？」
アルフ「そうだな、性格とかはさっき話したから・・・な。そういえば、あの
年齢にしては、随分といろんな資格を取得しているぞ。
最近じゃ、ＭＴ、ＡＣ操縦は当然だが、整備士としての資格も
取得したみたいだ。かなりの努力家だな。」
※この時代、学校と呼ばれるシステムは既に存在せず、
スキルを所持していることを示す資格制度により、その人物の
もつ能力が評価されるようになっている。
だから、企業の求人を見たって、「△資格所持者に限る」なんて
記述がされているのさ。
なんでも、大破壊以前は学校制度とかがあって、「大学卒業」、
とか、「高校卒業」なんていうおおざっぱな資格で相手を選択
していたようだが、企業はそんないい加減な判断基準では、
満足するわけがない。だから、今の世の中は資格を所持する
ことが、自分の価値と連動するということになる。
ＹＯＫＯ「そりゃ、立派なことで。もしかして資格取得マニアなのかい？」
アルフ「そういうわけじゃないだろうが、”だってできたほうが便利じゃない”
というのがエルシィの口癖のひとつだな。」
アルフ 「さてと、そろそろ、機体の整備をしなきゃならん時間だ。
もう、十分、話したよな。」
ＹＯＫＯ「収穫十分だ。協力してくれて、ありがとさん。」
アルフ 「間違っても、一般公開なんてするなよ？」
ＹＯＫＯ「（ギク）、するわけないじゃないか。俺だって命は惜しい。」
アルフ 「それじゃ、番組のほうもしっかりな。」