西暦２０００、南極――。

　　　痛々しく傷ついた少女を非常用脱出ポットに乗せる一人の男。

　　　その男も、酷い……怪我を負っていた。

　　　「おとう……さん？」

　　　ぴちゃり……血が、額にかかる。

　　　ロックをかけ、力尽きて倒れこむ男。

　　　そして爆発と突風……。ロックを解除して外を眺める少女。

　　　痛む脇腹を抑えて見定めた方向には、二対の羽。

　　　俗に言うセカンドインパクトである。

　　　ぱちっ……。

　　　２０１５年、マンションの一室。

　　　下着のフォックをかける音が静かに響く。

　　　外からは雷鳴と閃光。

　　　今日は、雨だろうか。

　　　鏡に映る自分の姿を睨むように、彼女……葛城ミサトは見ていた。

　　　その肢体の脇腹には、消えることの無い傷跡が残っている。

　　　……誰かが言ってたわね。体に残る大きな傷は、心も歪ませてしまうって……。

　　　私は……どうなのかしら。

　　　セカンドインパクトの爆心地南極にあって唯一の生き残り。

　　　飛ぶ閃光が、机の上に置かれた銀のロザリオを照らす。

　　　それは持ち主の気持ちを代弁するかのように悲しく、鳴っていた。

　　　ザーーーーーーー。

　　　突然振り出した雨は強く。大地の汚れを流すように激しく降り続ける。

　　　シンジよりも一足先に帰ってきたアスカは雨に打たれずに済んだが。

　　　キュ……。

　　　コックを捻り体一杯に温めのシャワーをかぶる。

　　　「ふう……」

　　　最近、ため息が多くなったような気がする。

　　　アタシ……どうしちゃったの。

　　　わしゃわしゃと頭を振りながらシャワーを浴びつづけた。

　　　学校でも、ネルフでも、そして家でも――アイツを追っている。

　　　例えば学校で授業を受けてる時も、何時の間にかアイツを見てしまっている。

　　　ジャージやメガネと話しているアイツ。

　　　料理を作ってるアイツ。

　　　アタシを見る……アイツ。

　　　そして、レイを見るシンジの様子が頭をよぎる。

　　　「――――ッ！！」

　　　コックを力いっぱいに捻り上げる。

　　　……アイツは、あの女ばかり見てる。

　　　（違う、そんなことない）

　　　ファーストをかばうシンジ。

　　　（そしてアタシを守ってくれるシンジ）

　　　でも、アイツはあたしだけを見ない。

　　　――そう、アタシは何時だって注目の的で。

　　　誰だってアタシばかりを見る。

　　　なのに――。

　　　なんでなんでなんでーーーーーーーっ！

　　　どす黒く沸いてくる何か。

　　　「くそっ！」

　　　綺麗にシャンプーの入った容器を蹴り上げる。

　　　「…………」

　　　アイツは、何時でも真剣で。

　　　アタシだけを見ないんじゃなくて、誰にでも平等で。

　　　「そ、っか……」

　　　話すのが苦手なアイツ。何考えてるのか結構無口で。

　　　きっと、アイツには特別な何かなんてモノは存在しなくて。

　　　――そう、優しいんだ、アイツは。

　　　圧倒的な違和感とは何か。

　　　そう、アタシを普通に見る男なんて……初めて。

　　　変わった奴って思ったのは、きっとそのせいね……。

　　　この、どす黒い感情と正反対の感情はなんなのだろうか。

　　　彼女が、こんなに誰かを思ったのは……初めてで。

　　　自分ではどう対処していいか分からないこの気持ちを。

　　　今は――――押し殺すしかなかった。

　　　「すまんのぉ、シンジ。雨宿りさせてもろうて」

　　　「……いいよ」

　　　黙ってバスタオルを一枚ずつトウジとケンスケに渡す。

　　　「ミサトさんは？」

　　　「寝てるんじゃないかな……」

　　　ケンスケの問いに対して曖昧に答えるシンジ。

　　　「ネルフでも色々あるからのお」

　　　「疲れがたまってるんだろ。ミサトさんと起こさないように静かにしてようぜ」

　　　「そやな」

　　　……アスカ帰ってきてないのかな。

　　　そんな二人を置いてバッグを自分の部屋に戻そうと移動する。

　　　最近……元気、無いよな……。

　　　学校ではそうでもないが、家やネルフでは口数がめっきり減っている。

　　　ちょっと、心配……。

　　　浴室に続く更衣室に電気がついている。

　　　誰か電気つけっぱなしにしてるのか……？

　　　同居人たちは良く考いう事をする。

　　　またミサトさんかな。寝る前によく入ってるから、ここ。

　　　何の気もなしにガラガラと更衣室の扉を開ける。

　　　「あ……シンジか。おかえり」

　　　「…………！」

　　　ぼーっとしてるようなアスカの台詞。対してシンジは沈黙。

　　　……どうしたのよ？

　　　沈黙するのは珍しくは無い。珍しくは無いが……滅多に変わらない表情が変わっている。

　　　あ、赤くなってる……珍しい。

　　　こんな表情は始めてみた。だから新鮮だったのか。

　　　それにしても、何で……赤くなってるのかしら。

　　　……………………………………………………………………………………………………………………。

　　　あ、あ……アタシ。

　　　チラリと自分の体を見る。

　　　自分が素っ裸なのに今ごろ気づく。

　　　「〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ッ！！」

　　　恥ずかしさの余り頬が熱を帯びる。

　　　シンジの顔を見ないまま乱暴に衣服をもぎ取って、バスタオルで体を隠しながら脱兎のごとく駆け出した。

　　　………………み、見てしまった……。

　　　シンジも硬直していた。

　　　「おーい、シンジー！」

　　　友人からの声で漸く再起動。

　　　更衣室からリビングにぎこちない動作で戻る。

　　　「どないしたんや？」

　　　「い、いや、別に」

　　　壊れた機械のように頭をフルフル振りつづけるシンジを不思議そうに眺める二人。

　　　「あら、二人とも。いらっしゃい」

　　　開けられた襖の向こう側には正装に着替えてたミサトが現れた。

　　　「「お、おおおお……おじゃましてます！」」

　　　ピンと気をつけをしてどもりながら挨拶を返すトウジとケンスケ。

　　　「シンジ君、今日はハーモにクスのテストがあるから遅れないようにね。アスカにも伝えておいて」

　　　「は、はい……」

　　　びくりと体が動くシンジ。

　　　「……？？？　頼んだわよ」

　　　「うん…………？わっ！！こ、このたびはご昇進おめでとうございマスッ！！」

　　　じいっとミサトの襟章を見つめたケンスケがいきなり頭を下げる。

　　　「お、おめでとうございます」

　　　続けてトウジもわからないまま頭を下げる。

　　　「……ありがとう。じゃ、行って来るわね」

　　　何処か苦笑しながらミサトは去っていく。

　　　「昇進……？」

　　　「襟章の線が二本になってたんだ。一尉から三佐に昇進したんだ」

　　　……全然気づかなかった。

　　　そんなこと言ってなかったし……。

　　　それに、なんだか――嬉しそうじゃ、無かった。

　　　ネルフ本部。第三実験場。通常のシンクロテストとは違い、深層的なシンクロをするテスト。

　　　あの後、時間がたったおかげで冷静になれたシンジは何時も通りにアスカに話し掛けてネルフに一緒に来た。

　　　アスカは……シンジとは対照的に顔を赤らめたままだったが。

　　　「０番、１番共に汚染区域に隣接、限界です」

　　　「２番にはまだ余裕があるわね……グラフ深度を後０．３下げてみて」

　　　今まで平然としていたアスカの表情がきつくなっていく。

　　　「限界付近でこの数値とは……」

　　　シンクロ率７１％。ハーモニクス６６％。通常時よりは下がっているがシンクロ率を叩きだしている。

　　　やはりハーモニクスでもシンクロ率でも一番低いのはシンジだ。

　　　そのシンジをモニター越しに見つめるリツコ。表情は……少し硬い。

　　　「テスト終了、御疲れ様。上がっていいわよ」

　　　プラグのハッチが開けられ、三人が開放される。

　　　「アスカ、良くやってるわ。前回よりもハーモニクスが６も上がってるわ」

　　　「そう、アリガト……」

　　　気の無い返事ではある。

　　　おかしいわね……彼女なら一番喜ぶことなのに。

　　　彼女にはエヴァが全てだったはずである。そう、綾波レイと同じように……。

　　　なにか、あったのかしらね。

　　　まあいいわ……それよりも――。

　　　リツコの視線がもう一度シンジに向けられる。

　　　「ミサト、ちょっといい？」

　　　「いいわよ。場所、移動する？」

　　　「ええ……」

　　　場所は変わりリツコの部屋。立派なコンピューターと資料がぎっしり本棚に詰まっている。

　　　「これがあの時の……」

　　　数枚のグラフ。その一枚を手にとり考察するミサト。

　　　「異常なのは……これとこれ……そしてこれね」

　　　５枚あるうちの３枚を眺める。

　　　「そう、それだけが異常なのよ」

　　　グラフはあるところまでは平坦な直線を描いているがその３枚共、ある場所が異常に盛り上がっている。

　　　「これが第四使徒戦、こっちが第五使徒戦。それで第八使徒戦」

　　　ある場所……瞬間的にではあるが７０％を超えている奇妙な、異様なグラフ。

　　　「第四使徒戦、これはクラスメイトを乗せて特攻をかけた直後。そして第五使徒戦では二度目のライフルを放つ少し前から。
最後は火口に飛び込む直後から弐号機を捕まえるまでね」

　　　「全部、ピンチの時か……」

　　　「間違いないわ」

　　　「でもどうして？」

　　　「エヴァとのシンクロはその深層心理が大きく影響するものなのよ。
あの子――エヴァをどこかで恐れているから、どうしてもブレーキをかけてしまうのね」

　　　「だからピンチの時にはそう言う気持ちが無くなる……」

　　　「そうね、だから深いシンクロが可能なの」

　　　グラフのタイトルには「3rd Children」とあった。

　　　――その夜。

　　　葛城邸ではささやかな昇進パーティーが行われていた。

　　　企画者はケンスケ。参加者はシンジ、アスカ、トウジ、ケンスケ、そしてヒカリ。

　　　「何で委員長がここにおるんや？」

　　　「アタシが誘ったのよ。ね、ヒカリ」

　　　「うん」

　　　何時かのようにペンペンを膝の上に乗せている。

　　　「あら、レイは？」

　　　祝！葛城三佐！と書かれた襷をつけてビールを飲むミサト。

　　　「誘ったわよ……。でも来ないって」

　　　ミサトから視線をそらすアスカ。

　　　……嘘ね。

　　　一瞬で嘘だとわかってしまう。分かり易い性格なのかもしれない。

　　　何故アスカがレイを誘わなかったのか。おおよその見当はついているミサトではあった。

　　　「ねね、アスカ。その加持さんって人も来るんでしょ？」

　　　「あー……うん」

　　　「格好良いんでしょ？」

　　　「ま……あね」

　　　何か歯切れの悪いアスカ。そんなアスカを気づかれないように観察するミサト。

　　　「……ミサトさん」

　　　「ん？なになに？」

　　　自分の横にいる少年からおずおずと声がかかる。

　　　「昇進、おめでとうございます……」

　　　「ああ、ありがと」

　　　「…………」

　　　「ほらまた。言いたい事があるんでしょ？」

　　　図星を突かれたのか何かを考えるように俯くシンジ。

　　　「なんだか……嬉しそうじゃ、ないですね」

　　　「そうね。人に誉められるために、認められるためにネルフに居るわけじゃないから」

　　　「……じゃあ、どうしてネルフに？」

　　　「それは……」

　　　表情が、曇る。

　　　言いたくないことなのかもしれない……。

　　　「よ！やってるか！」

　　　片手を上げて挨拶する加持。その横にはリツコも居る。

　　　「……む、怪しいわね」

　　　「あら妬いてるの？」

　　　「そんなわけ無いでしょ」

　　　「いや、このたびはご昇進おめでとうございます。……これからはタメ口聞けなくなったなぁ」

　　　他人行儀に頭を下げる加持を呆れたように見るミサト。

　　　「何言ってるのよ、ばーか」

　　　「司令と副司令が揃って本部を開けるなんて前例が無い事だぞ。これも留守を任せる葛城を信用してるってことだろ」

　　　……父さん、居ないのか。

　　　殆ど……ネルフでも会わないし……。

　　　１０年間も置き去りにされてきた自分。１０年も会ってなかった父親。

　　　だから全然分からない。父が……何を考え、何をしているかなどと。

　　　考え込んでいるシンジは気づかなかった。アスカがじっと見ていることに。

　　　ネルフ本部、発令所。

　　　メインモニターには不気味なデザインの使徒がアップで映し出されている。

　　　「二分前に突然現れました」

　　　衛星軌道上に突如現れた使徒。サーチ衛星を接近させてデータの解析を急ぐ。

　　　「データ受信……。パターン青、使徒です」

　　　同時に、何か圧力をかけられたようにサーチ衛星がひしゃげて破壊した。

　　　間違いなくA・T・フィールドで破壊されたのだ。

　　　皆が注視する中、使徒の一部分が液体のように流れて地球に落ちた。

　　　摩擦で赤く光る液体はそのまま地上に到達。そしてその場所で爆発が起こる。

　　　「A・T・フィールド！？」

　　　「新しい使い方ね」

　　　第三新東京市には全然見当違いな方向であるが、時間が経つに連れ爆心地は近づいてきている。

　　　学習してるって事か……。

　　　地表の様子を写した写真を眺める。

　　　「次は本体ごとココに来るわね」

　　　「……碇司令は？」

　　　「使徒の強力なジャミングのため連絡不能です」

　　　「……MAGIは？」

　　　「全会一致で撤退を推奨しています」

　　　「どうするの、葛城三佐。今の責任者は貴女よ」

　　　暫く目を閉じて考察するミサト。

　　　そして覚悟を決めたかのように口を開いた。

　　　「特別非常事態宣言におけるD−１７を発令。半径５０Kの市民は避難させて」

　　　「ここを放棄するんですか！？」

　　　「いえ、皆で危ない橋は渡らないだけよ」

　　　声を上げる日向に、ミサトは冷静に切り替えした。

　　　ミサトの作戦……エヴァ三体により使徒を直接受け止めて殲滅。

　　　はっきりいって無謀である。MAGIの予測落下地点はとてつもなく広い。

　　　成功確立は……ほぼ、０。

　　　「やるの？本気で？」

　　　ネルフの化粧室ではリツコとミサトが話し合っていた。

　　　「ええ。本気よ」

　　　「あなたの判断でエヴァを３機とも棄てる気？」

　　　「エヴァ……いえ、あの子達にかけるだけよ」

　　　「ミサトっ！」

　　　「……使徒を倒す事。私の仕事よ」

　　　「仕事ですって？笑わせるわね。自分のためでしょ。貴女の使徒への復讐は」

　　　「えーーーーーーーーーーー！？手で受け止めるゥ！？」

　　　ネルフ第一作戦室では、今回の使徒殲滅作戦がパイロットに説明されていた。

　　　声を張り上げて自分の手を見つめるアスカ。

　　　「そう。落下予測地点にエヴァを配置。A・T・フィールド最大で使徒の落下を阻止。それで破壊よ」

　　　「そんな無茶な……」

　　　メインモニターの表示が変わり、エヴァ３機の配置場所が図で示されている。

　　　「この配置の根拠は？」

　　　「勘」

　　　レイの質問に一言で答えるミサト。

　　　「「「…………」」」

　　　そのアバウトすぎる動機に言葉を失う三人。

　　　「成功……確率は？」

　　　「神のみぞ知るってトコかしら」

　　　「これで成功したらキセキね……」

　　　「奇跡ってのは成功させてこそその価値があるのよ」

　　　「つまり何とかしてみせろって？」

　　　「ゴメン……作戦じゃないわね、こんなの」

　　　どこか自嘲気味に笑うミサト。

　　　「皆、いい？」

　　　「やるわよ、やるしかないんでしょ？」

　　　「……やります」

　　　ミサトの問いに答えるアスカとレイ。

　　　「シンジ君は？」

　　　「…………大丈夫です」

　　　「本当に？　辞退してもいいのよ？」

　　　「信じて、ますから」

　　　――成功すると。

　　　「ありがとう……。終わったら皆で何か食べに行きましょう」

　　　思わず涙がこぼれそうになる。

　　　ごしごしと目をこすって変わらないように答えるミサト。

　　　「じゃあ、準備して」

　　　エヴァのケイジに向かう大型エレベーターに乗り込む三人。

　　　「アスカは……何故エヴァに乗るの？」

　　　「……自分の才能を世の中に示すためよ」

　　　……自分の才能を？

　　　……自分の存在を？

　　　横目で見るアスカは、どこか神妙で。

　　　「シンジは……？」

　　　「…………後悔は、したくないから」

　　　「後悔？」

　　　「あの時――乗ってれば良かったとか、そういう事、思いたくないから」

　　　自分にしか出来ない事。

　　　エヴァに乗ること。使徒を倒す事。

　　　「シンジは……エヴァに乗るのが、嫌？」

　　　「あれは――――」

　　　一瞬無重力になったかのような感触。遠くには三機のエヴァ。

　　　「皆が、思ってるほど――良い物じゃない」

　　　「昨日、聞いてたわよね。どうして私がネルフに入ったのか」

　　　何時か二人で来た待ちを見渡せる高台。

　　　「私の父は……研究に没頭して家族なんか省みない人だったわ。
母さんは何時も泣いていて、私はそんな父を恨んで――いえ、憎んでさえ居たわ。
そんな父が……セカンドインパクトの時に死んだの。私をかばってね」

　　　高台の手すりから街を眺めるミサト。

　　　「私には分からなくなったわ……父を恨んでいたのか、好きだったのか。
……セカンドインパクトを起こした使徒。私はそれに復讐するために、ネルフに入ったのよ」

　　　だから……理由を言いたくなかったのか。

　　　復讐。そのためにネルフに入った事。

　　　「でも、私はこのままでいいのかしら……って考えるときもあるのよ。
シンジ君たちを利用してるだけなんじゃないかってね」

　　　「……」

　　　誰かを失う事。

　　　目の前で。

　　　……ミサトさんも、僕と一緒なのか……。

　　　あんな想いは、もうしたくない。そう、後悔したくない。

　　　例え、母を殺した機械でも。

　　　それで誰かを失わずに済むのなら――。

　　　「そう……逃げるわけにはいかないんだ」

　　　エヴァにスタンバイして配置につく。

　　　「高度１万まではMAGIが誘導します。そこから先は自分達の判断で動いて。
……貴方達に全て任せるわ。では、スタート」

　　　電源ケーブルをパージして駆け出す零号機と初号機。

　　　だが……弐号機だけが、突っ立ったまま動かない。

　　　「アスカっ！？」

　　　「……！？」

　　　思考に没頭していたのだろうか。ミサトの声で漸く我にかえるアスカ。

　　　二機に遅れて弐号機が駆け出す。

　　　……弐号機が遅れたっ。

　　　「使徒、高度一万メートル！」

　　　「だ、ダメです！間に合いません！」

　　　一番使徒に近いのは弐号機だった。その次が初号機。

　　　その弐号機が遅れた……。

　　　弐号機の移動速度を計算すると、使徒の落下が２秒ほど早い。

　　　「なんですって！？」

　　　……くっ、アタシ何してんのよ！

　　　こんな大事な時にッ！！

　　　唇をかみ締めながら急ぐアスカ。

　　　皆死ぬ……。間に合わなければ……ミサトも、リツコも――シンジも。

　　　い……や！

　　　「に、弐号機シンクロ率上昇！音速を突破！！」

　　　死なせて――なるものか！

　　　「フィールド全開ッ！！」

　　　終わりに――させるものか！

　　　巨大な質量が弐号機の細い体に圧し掛かる。

　　　重さに耐え切れず腕の装甲が嫌な音を立てて割れた。

　　　「……っ！フィールド全開！」

　　　「A・T・フィールド全開……」

　　　遅れて到着した初号機と零号機のA・T・フィールドで使徒を空中に押し戻す。

　　　「……今よ！」

　　　レイがA・T・フィールドを切り開く。無防備なコアにプログナイフをシンジは突きつけた。

　　　力を失い落ちる使徒。エヴァを飲み込んで爆発。

　　　「エヴァ三機、確認！」

　　　奇跡は起きた。

　　　奇跡の価値――、それは自分が決めるものなのかもしれない。

　　　To be continued……

　　　次回予告

　　　ミサト「フッ」

　　　ゲンドウ「……フッ」

　　　リツコ「なんなの……貴方達……」

　　　青葉「謎ッスね」

　　　日向「葛城さんはともかく……司令……」

　　　ゲンドウ「……フフフ」

　　　マヤ「怖い……」

　　　ゲンドウ「フフ……フ」

　　　ミサト「泣いてる……」

　　　リツコ「出番がね」

　　　ミサト「もう少し後で出番があるとか……？」

　　　リツコ「……それこそ奇跡ね」

　　　アスカ「次回、新世紀EVANGELION・Another 第九話「アスカ、レボリューション！」。お楽しみに〜！」

　　　ミサト「チョットぉ！なんでアスカが次回予告やってんのよ！！」

感謝の言葉：

原作のシンジだったら、往復ビンタは間違いなし（笑）
アスカちゃん、可愛らしい反応ですね（＾＾）
少しずつ、少しずつ変わっていく関係。
今後が楽しみです♪

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