ARMORED CORE ～Returned～
この小説はフロムソフトウェアより発売されている、「アーマードコア」及び
「アーマードコア プロジェクトファンタズマ」のアフターストーリーということで書きました。
ちなみにＡＣの世界観なんてものは存在しないに等しいのでご了承を。
基本的には前作『The legend of the ground』の続編ですので、前作を読んでからの方が
いいと思います（＾＾；）。あ、例によって二次掲載その他は勘弁してください。
ではしょぼしょぼですが、どうぞ～
「おい、どうだった、経済Ⅱ科」
「ぼっこぼこ、半分あったらまだマシって感じ」
「おーい、ラムダ、次のテストなんだったけ？」
「次は……『ＡＣ実技Ⅲ科』だな」
ボルボテック産業と連合企業が天地を分けて戦った戦争は、ほとんど全世界の企業
が参戦したことから「企業全面戦争」と呼ばれた。その後人類は活動の場所を宇宙に
変えることに成功する。連合企業はボルボテックが敗北したため、その役目を終え一度は
解散された。しかし企業の活動範囲が宇宙に広がるにつれ、企業間の情報交換、
対宇宙海賊問題などなど企業間のさまざまな横のつながりが重要視されたため、
第二期連合企業として再度結成されたのが企業全面戦争から７２年後であった。
連合企業は通称をＵｎｉｔｅｄ Ｅｎｔｅｒｐｒｉｓｅ、略してＵＥと呼ばれることになった。
また、第二期連合企業が結成された年を連合企業暦元年、Ｕ.Ｅ.元年とし、旧地球暦と
平行して使われることになる。
第二期連合企業はボルボテックを相手にする軍事組織であった第一期とは違い、
ボルボテックのような巨大な企業を作らないために結成された。まだ地球上が国単位で
分かれていた頃に存在した国際連合というものを元にしている組織である。主な仕事
として、ガードでは解決しきれない企業間の争いの仲介（軍事力を使うときもある）、
企業以外の軍事組織への対策、宇宙における企業間の情報交換、新たな宙域の
探索などである。ほぼ全ての企業が参加しているが、中には建前だけで参加している企業も
多く存在する。
連合企業軍もまた、第一期の時よりはるかに充実している。やはりメインはＡＣであるが、
時間はＡＣを陸海空宙全環境において行動可能にした。そしてレイブン…
いや、すでにレイブンという呼称はほぼ廃止されており、今はパイロットなどと呼ぶことの方が
多いのだが、そのパイロット達を養成するのも連合企業の大きな仕事の一つだった。
また連合企業はＡＣに搭乗できるのは正規の教育を受けたパイロットのみ、と定め、
無許可でＡＣに乗る人間も処罰の対象とした。この時から、正規の教育を受けたものを『パイロット』、
法を破ってＡＣに乗っているものを『レイブン』と呼ぶようになった。
ＵＥが発足したころ、いわゆるレイブンはまだ多く存在し、各地で猛威を振るっていた。
しかしＵＥの軍事力が整備されて行くに連れて、レイブン達は次々にパイロットとなるか、
処罰されて行った。
今回の物語は連合企業暦２６９年（Ｕ.Ｅ.２６９）､人類のほとんどが地球以外の惑星、
また宇宙コロニー等に移住し終わり、銀河系大半が人類によって完全に
支配された時代の物語である。