「エヴァ、シンクロ率５２％。エヴァ、パイロット共に安定しています。」
オペレーターのニナ=メビィッチの言葉。
エヴァ・テストルームをガラス越しに見ながら、アデル=クランツ一尉は
満足そうにうなずいた。
「よくやったな、シロー……２ヶ月でほぼ完全にエヴァとシンクロ出来るように
なるとは……上出来だ。」
エヴァの中でそれを聞いた天田シローは、集中力を切らさないようにと
気をつけながら、ゆっくりと瞳を開けて言う。
「……どうも……ありがとうございます……」
『今日はここまでにしとこうか。』
「……はい」
エヴァに乗ると、いつも軽い疲労感におそわれる。
帰って風呂に入ることでも考えながら、体の力をふっと抜いた。
「シロー君、ずいぶん早くエヴァに慣れましたね。」
システムエンジニアのケリー=フォルリアがアデルに言った。
答えてアデル
「ん？……ああ、サードに比べたら若干遅いが、それでも、かなり優秀な方だろうな。」
「あと、シンクロ率が十分上がったみたいですけど、戦線にはいつ投入されるんですかね？」
ケリーの言葉にニナが横から顔を出して言う。
「戦線って、本部の事？」
「そりゃそうさ。なんといってもシ徒は第３新東京に出現してるんだ。とうぜんだろ。」
「でも、そうなると寂しくなりますね。」
「だけどよ、シローが第３新東京に行って活躍してくれりゃ、俺たちの評価も上がるってもんだろ？」
「そりゃ……そうかもしれないけど……」
ケリーとニナの二人がそこまで話すと、アデルが言う。
「シローは行かないぞ。」
「え？」
二人がアデルの言葉に聞き返した。
「シローとエヴァ四号機の存在は、他のネルフには口外されていないんだ。
そしてこれからも極秘で当される。」
「そうだったんですか。」
「作戦概要に書いてあったはずだが？」
ニナの言葉にさめた口調でアデル
「あれ……？そうでしったっけ……？」
「でも、なんで口外されないんっすか？」
今度はケリーがアデルに聞く。
すると、アデルは小さく笑い
「ま、所詮、人間の敵は人間。ってことさ。」
アデルの言葉に、ニナとケリーが顔を見合わせる。
二人にその言葉の意味は解らなかったようだが、アデルにとってそんな事はどうでもよかった。
振り返る時間は長く、しかし、それはシローを待っているわけではなく……
そう、ただ流れていくだけだった。
次回『二ヶ月の時間 一日の時間』後編
次回も fair des gentillisses aupres de
【あとがき】
ども、大人です。えーっと一生懸命がんばります……
でわ……
って、わしゃカメラに緊張したおっさんか！？
てなわけで……
ども、改めまして大人です。いやー、構想１０分、執筆３０分
行き当たりばったりついに始まったかー＾＾；；
んでもって、執筆遅くとも、あんまりおもしろくなかろうとも
まあ、がんばりますんで、応援してやってくださいやっとくら！
大人
ＹＯＫＯ「記録に残っていないエヴァ四号機か・・・。」
シンリ 「フランス支部のお話ですか。
シンクロ率も高いし、本部にいる皆も楽になって嬉しいですね。」
ＹＯＫＯ「話は、ちゃんと読まないと。
”所詮、人間の敵は人間ってことさ”
って言ってるからね。そう簡単にはいかないのさ。」
シンリ 「人類が滅びるかもしれないのに、変な人達ですね。」
ＹＯＫＯ「・・・さてさて、誰のシナリオなのか？」
シンリ 「シロー君、変なことに巻き込まれないといいんだけど。」