「ミル５５ｄ輸送ヘリ！　こんなことでもなけりゃ、一生乗る機会はなかったよ。ホント、持つべきものは友達だよな、碇！」
「毎日同じ山の中じゃ、息苦しいと思ってね。たまの日曜だからデートに誘ったんじゃないのよん♪」
「ええっ！　ほんなら、ホンマにデートっすかあ！？　この帽子、今日のこの日のために買うたんですぅ、ミサトさん！！」
（帽子かぶってても、服はいつものジャージだよ？　意味あるのかな？）
カスミは嘆息した。
これからセカンド・チルドレンに会いにいくところである。友人も連れてきていいと言われたが、レイは本部待機だしヒカリは用事があるしで、このメンバーになったわけだ。
「さって、これから豪華なお船でクルージングよん」
前の座席からカスミ達にウィンクするミサト。盛り上がる少年達にはさまれて、カスミはさらに溜め息を深くした。
（デートだったら、綾波さんとしたかったよぉ）

「碇カスミの戦い」第八話　アスカ、来日
　　　　　　　　　　　　　　　　作・スニフ


「すっごいすっごいすっごいすっごい凄すぎるぅぅ」
ＵＮ軍太平洋艦隊、空母オーバー・ザ・レインボーの甲板。ケンスケの興奮は絶好調に達していた。ビデオ・カメラをあちこちに向けている。
「これが豪華なお船かいな」
「おっきいですねぇ」
「ホント、よくこんなのまだ浮いてるわね」
「いやいや、セカンド・インパクト前のビンテージもんじゃないっすかぁ！？」
突然、トウジが駆け出した。帽子を風に飛ばされたためである。
「こらっ、待たんかいっ！」
トウジの帽子は、いきなり現れた少女のすらりと長い足に引っかかってとまった。トウジが安心したのもつかの間、その長い足は帽子を踏みにじった。突然のことに固まるトウジ。
「ヘロウ、ミサト。元気してた？」
「まあね、あなたも背が伸びたんじゃない？」
「他のところもちゃんと女らしくなったわよ」
「紹介するわ。エヴァンゲリオン弐号機専属パイロット、惣流・アスカ・ラングレーよ」
ミサトが紹介したのは、朱金の髪、青い瞳の勝ち気そうな美少女だった。
そこに一陣の風が吹いて、少女のレモン色のワンピースがはためいた。

びゅう。
ぱん。ぱん。

「いきなり何すんねん！」
トウジとケンスケの頬には、きれいなもみじの跡があった。
「見物料よ。安いモンでしょ？」
「そんなん、こっちかて、見せたるわっ！」
いきなりズボンを脱ぎ出すトウジ。だが同時にパンツまで下げてしまった。
「ぎゃああああぁぁぁっ！！」
「いやああああぁぁぁっ！！」
同時に悲鳴をあげる、アスカとカスミ。トウジはアスカからもう一発の平手をもらうはめになった。
（はぅぅ。男の子の・・、見ちゃったよぉぉ）
けっこうカスミの精神的ダメージは大きいようだ。

「で、こいつが噂のサード・チルドレンってわけね」
「は、はじめましてっ。碇カスミですっ！」
アスカの見下すような視線に、ぺこん、とお辞儀するカスミ。アスカは返事も返さず、カスミを値踏みするような目で眺めている。
「ふ〜ん、冴えないヤツ。ガキっぽいし」
がーん、と頭上に岩が落ちてきたような気がするカスミ。今日は薄いピンクのセーラーカラーのシャツと、キュロットのツーピース。彼女の雰囲気に合い、愛らしい感じだが、確かに少し子供っぽいかもしれない。
初対面の少女と少年達に、精神的および肉体的ダメージを与えて、アスカは満足そうに頷いた。その様子を見ていたミサトは嘆息するしかなかった。


「おやおや、ボーイスカウトの引率のお姉さんかと思っていたが・・・」
「ご理解いただけて幸いですわ、艦長」
空母のブリッジではミサトとオーバー・ザ・レインボーの艦長が言い争っているのを、カスミはぼーっと見ていた。
「ではこの書類にサインを」
「まだだっ！」
ミサトのこめかみがけいれんした。カスミは面子にこだわる軍人に思わず眉をひそめる。ケンスケはただただ空母のブリッジに入れたことに興奮し、トウジはミサトの凛々しい姿に感嘆していた。
「よっ、相変わらず凛々しいな、葛城」
そこに飛び入りしたのは、無精ひげを生やした男臭い笑みの持ち主だった。
「加持先輩っ！」
「うげっ、加持っ！？」
喜ぶアスカとは対照的に、ミサトの顔が驚愕に歪んだ。
（誰だろう。ミサトさんの知り合い？）

「今、つきあってるヤツ、いるの？」
「アンタには関係ないわ」
「あれ、つれないなあ」
艦内の休憩施設でカスミ達一行はお茶にしていた。ミサトはリョウジとの再会から機嫌が悪くなっている。リョウジがカスミに視線を送る。
「君は葛城と同居してるんだって？」
「え？　あ、はいっ！」
「こいつの寝相の悪さ、直ってる？」
「「「ええ〜〜〜っ！？」」」
イヤ〜ンのポーズで固まる、アスカ、トウジ、ケンスケ。
「あ、いえ、いつも私が起こしてるんですけど・・・」
「あ、アンタ、子供の前で何言ってんのよぉ〜〜っ！！」
カスミの言葉は、ミサトの絶叫で遮られてしまった。
（えっ！？　なんで子供の前だとダメなの？　寝相？　加持さんがミサトさんの寝相を知ってるってことは・・・）
「ええ〜〜〜っ！？」
いきなりイヤ〜ンのポーズをするカスミ。
「碇、反応、遅すぎや」
「流石は碇だな」
「だからアンタはガキっぽい、ってーの」
早速つっこみを入れる３人。
「はぅぅ・・」
「ははっ。相変わらずか、碇カスミちゃん」
リョウジは男臭い笑みをカスミに向ける。
「え？　私の名前を？」
「そりゃ知ってるさ。この世界じゃ有名だからね。何の訓練もなしにＥＶＡを動かしたサード・チルドレン。しかもすでに３体もの使徒を倒している」
「そんな、ただの偶然ですよ」
「偶然も実力のうちさ。才能なんだよ、君の」
「私は別に・・・」
カスミは気まずそうにリョウジから目を逸らしてしまった。第５使徒戦で、レイを犠牲にしてしまったことを思い出したからである。彼女は結局、未だ自分の満足できる戦果をあげていないのだ。
アスカはそんなリョウジとカスミのやり取りを、鋭い目つきで眺めていた。

「どうだい？　噂のサード・チルドレンは？」
カスミ達一行と別れたアスカとリョウジは、空母の甲板で潮風に当たっていた。
「なんか幻滅。あんな冴えないのがサードだなんて。全然ガキっぽいし」
「そうかい？　なかなか可愛い娘じゃないか」
「げっ。加持さんってロリコン？」
「おいおい、勘弁してくれよ。それに、彼女のＥＶＡ初搭乗でのシンクロ率は軽く４０％を超えている。馬鹿にできたものじゃないぞ」
「嘘っ！？」
アスカの顔が驚愕に歪んだ。その数値の意味するものは、チルドレンにこだわるアスカには十分すぎるほど理解できるものであったのだ。
何やら考え込むアスカ。


「へぇ、弐号機って赤いんだぁ」
カスミはアスカにむりやり弐号機のところまで連行されてきていた。
「違うのは色だけじゃないわっ！　弐号機は世界初のプロダクション・モデルなのよっ！　所詮、本部にあるのはプロト・タイプとテスト・タイプ。訓練もしてないアンタがシンクロしたのがいい証拠よっ」
なるほど、とカスミは思う。この少女がなぜこんなに敵意をむき出しにしてくるのか、ようやく理解したからである。
（プライド・・・持ってるんだ）
流されてチルドレンになった自分とは違う。ふとリョウジの言葉が蘇る。

『何の訓練もなしにＥＶＡを動かしたサード・チルドレン。しかもすでに３体もの使徒を倒している・・・』

この少女が気に入らないのはそこなのだろう。自分が欲しいのは功績じゃないのに、とカスミは思ってしまう。彼女はただ、大切な人達を守るため、そしてレイの側にいたいためにＥＶＡに乗ってる。
自分とはあまりに違うアスカと仲良くなれるのだろうか？　
カスミは深く嘆息した。

そこに突然、衝撃が襲った。
「きゃんっ」
「水中衝撃波。爆発が近いわっ！」
カスミが尻餅をついてるあいだに、アスカは身軽な動作でデッキに駆け出していた。
カスミも慌てて後を追う。
デッキに出た２人の見たものは、白いクジラのお化けのようなものに襲われる駆逐艦の姿だった。
「使徒っ！？」
「使徒？　あれが？　本物の？」
（ちゃ〜んすっ）
索敵に忙しいカスミは、アスカのニヤリ笑いに気付かなかった。

（なんで、こうなるのぉ？）
アスカとカスミはプラグ・スーツに着替えていた。人気のない階段の陰に連れ込まれると、彼女はアスカから無言で赤いプラグ・スーツを差し出された。どうやら、弐号機に一緒に乗せられるらしい。
アスカは着替えながら、カスミの体を無遠慮に見つめていた。
「やっぱ、アンタってガキね」
流石にカスミもかちん、とくる。
「そんな薄い胸じゃ、男を満足させられないわね〜」
アスカは歌うように言う。
（綾波さんは綺麗だって、言ってくれたモンっ）
自分の恋人は女の子だと言ったら、この少女はどんな顔をするだろう。カスミにそんなイタズラ心がよぎるが、流石に言うつもりはなかった。
確かに自慢するだけあって、アスカはスタイルがいい。プラグ・スーツを着ていても、腰に手を当てて余裕のポーズだ。思わず前屈みになってしまっているカスミとは対照的である。

弐号機の起動シーケンス。アスカが何やらドイツ語で喋ってると、いきなりビープ音が鳴り響いた。
「あれっ？　バグだよ？」
「アンタっ！　ドイツ語で考えなさいよ。ノイズが混じってエラーになっちゃったじゃない！」
「ドイツ語なんてできるわけ、ないじゃないっ」
「ホント、使えないヤツぅ」
（なんでよぉ〜）
カスミはもう、泣きたかった。

「ダメです。まるで歯が立ちません！」
ブリッジに悲痛なオペレーターの報告が入る。
「馬鹿な。あれだけ喰らってなぜ沈まん！」
「ちわ〜っすＮＥＲＶですがぁ、見えない敵の情報と的確な対処はいかがっすかぁ」
ミサトがそこに現れ、さっきの嫌味のお返しをする。
「戦闘中だ！　見学者の立ち入りは許可できない！」
「これは私見ですが、どう見ても使徒の攻撃ですねぇ〜」
「全艦、任意に迎撃！」
「無駄なことを！」

砲撃やミサイル攻撃に晒されながら、第６使徒はまったくこたえた様子もなく、太平洋艦隊の隙間を縫うようにして泳いでいる。
「なぜ沈まん！」
「やっぱＥＶＡやないと、勝てへんなぁ〜」
トウジの呑気な呟きに、艦長と副艦長がもの凄い視線を送る。

「オデローより入電、ＥＶＡ弐号機、起動中！」
「何だと！」
「ナイス、アスカ！」
オペレーターの報告に驚く艦長と、喜ぶミサト。
「おいっ、起動中止だ！　ＥＶＡおよびパイロットは我々の管理下だ。勝手は許さんっ！」
「こんなときに段取りなんてどうだっていいでしょっ！」
『海に落ちたら大変だよっ？』
『落ちなきゃいいのよっ！』
弐号機からの通信が、ブリッジに響いた。
「カスミも乗ってるのね」
『はいっ』
「試せるか。・・・アスカ、出して！」
『ＯＫ。外部電源、用意しといてっ！』

弐号機を輸送していたタンカーに使徒が突っ込んでくる。弐号機は間一髪、ジャンプでかわす。その後イージス艦などを踏み台にして、オーバー・ザ・レインボーに帰還した。
弐号機の着陸のショックで大きく揺れる空母。甲板上の戦闘機が海に落ちていく。
「でたらめだ！」
「もったいなぁ〜い」
揺れるブリッジで、艦長達が怒号を発する中、ケンスケだけが呑気に戦闘機の心配をしている。

アスカは早速、外部電源を弐号機に接続させる。
「来たよっ。左舷９時の方向！」
「わかってるわよっ」
「武器は？」
「プログ・ナイフで十分よっ」
使徒がその姿を現して、弐号機に襲いかかろうとしている。
「おっきぃ！」
「思った通りよ」
第６使徒が飛び跳ねて、弐号機に襲いかかる。プログ・ナイフを落として使徒を止める弐号機。
『アスカ！　よくとめたわっ！』
しかし弐号機は甲板のエレベーターを踏み抜いて足場を崩し、海に落ちてしまった。
『落ちたじゃないか！』
『アスカ、Ｂ型装備じゃ海中戦闘は無理だわ！』
「そんなのやってみなきゃ、わからないじゃない！」

甲板上のトランス付きボビンが凄い勢いで弐号機のケーブルを送り出していく。ケーブルに巻き込まれ、海中に消えていく戦闘機。
「もったいなぁ〜い」
さらに嘆くケンスケ。
『くぅぅぅぅぅっ！！』
『コア、コア、コア』
弐号機からの通信。使徒に引きずられる衝撃に耐えてるらしいアスカと、使徒のコアを一心に探しているらしいカスミの声が聞こえる。
「ケーブルがなくなるわ。衝撃に備えて！」
トランス付きボビンのケーブルがなくなり、空母に衝撃が襲う。
『『しまった！』』
「ＥＶＡ、目標をロスト！」
「今の内にディスクを、って、ああぁぁ〜〜〜っ！　Ｙａｋ−３８改！」
ケンスケの叫びに全員が注目すると、そこには加持の乗った戦闘機がエレベーターから現れたところだった。
『お〜い、葛城〜〜〜』
「加持！」
何か策があったのかと全員が期待を寄せる。
『届け物があるんで、オレ先に行くわぁ。じゃっ、よろしくぅ』
思わず固まるブリッジの面々。
「逃げよった・・・」

海中の弐号機。アスカとカスミは旋回してくる使徒を待ちかまえていた。
「また来たよっ」
「今度こそやっつけてやるわっ！　・・・って動かないじゃない！」
「ふええぇぇっ！？」
「どうすんのよ？」
「どっ、どうするの？」
「だらしないのねっ。サード・チルドレンの癖して」
「そんな八つ当たりされてもぉ・・・ほら、来た！」
弐号機に近づいて、口をぱっかり開ける第６使徒。その奥にコアが見えた。
「く、くちぃ〜〜〜〜っ！？」
「た、食べられちゃうのぉ？」

「ＥＶＡ弐号機、目標体内に侵入！」
オペレーターの悲鳴がブリッジに響いた。
「それって喰われたんと、ちゃうか？」
使徒は弐号機をくわえたまま海中を進んでいく。使徒の動きに合わせてケーブルが踊っていた。
「まるで釣りやなぁ」
「釣り？　それよっ！」

弐号機の中ではアスカとカスミが、仲良く使徒から攻撃の痛みを分け合っていた。
「何とか、あのコアを破壊しないと」
「わかってるわよっ」
「口の中に飛び込むのは危険だよね。どうしよう？」
「待ってなさいよっ。今こいつから離れるから」
『アスカっ。使徒を離しちゃダメよっ』
「「へっ！？」」

ミサトの立てた作戦は、ケーブルで弐号機を使徒付きのまま引き上げ、そこに自沈させた戦艦２隻を送り込む。その後、弐号機で目標を開口させ、先の戦艦２隻を使徒の口に突っ込ませた後、零距離射撃で攻撃するというものだった。

『わかったわね！』
「わかったわ」
「はいっ。何とかやってみます！」
ケーブルがリバースされ、作戦ポイントに近づいていく。
「いい？　心を合わせるのよ」
「わかってる」
『戦艦２隻、目標に対して沈降中』
『接触まであと５０』
『使徒の口は？』
『まだ開かん』
『もう時間がない！』
『接触まであと２０！』
インダクション・レバーの上で手を重ね、集中するアスカとカスミ。
「「開け開け開け開け開け！！」」
弐号機の目が光り、力をみなぎらせて使徒の口をこじ開けた。絶妙のタイミングで、背後から沈降してきた戦艦２隻が使徒の口の中に侵入していった。
『撃てぇ！！』
使徒の体内めがけて一斉射。そして自爆。第６使徒はその衝撃に、体を膨らまし破裂して爆発を起こした。
巨大な水柱があがると、その中から弐号機が姿を現し、オーバー・ザ・レインボーの甲板に着艦した。そのまま崩れる弐号機。こうしてアスカの初陣は無事、勝利に終わった。

新横須賀港。下船してくるアスカとカスミはプラグ・スーツのままだ。彼女たちの服は、弐号機を輸送していたタンカーとともに海の藻屑となったためである。
相変わらずアスカは腰に手を当て余裕のポーズ、カスミは恥ずかしそうに俯いていた。
「何や、この前は気付けへんかったけど、ＥＶＡのパイロットて、えらいヤラしいカッコしとるんやなぁ」
「碇、あの金髪女に負けてるぞ？」
「はぅぅ、いいから見ないでぇ〜」
トウジとケンスケのからかいに、カスミはただ恥ずかしがることしかできなかった。


「いやはや、波乱に満ちた船旅でしたよ」
リョウジが飄々と言葉を紡ぐ。ＮＥＲＶ本部、司令執務室。ここにはゲンドウとリョウジの２人だけしか今はいない。
「やはり、これのせいですか？」
リョウジはそう言うと、今まで最優先で運んできたトランクのロックを解除して、中を見せた。
「硬化ベークライトで固めてありますが、生きています。『人類補完計画』の要ですね」
「そう、最初の人間、『アダム』だよ」
ゲンドウがニヤリと笑った。

リョウジが退室すると、コウゾウが代わりに入室してきた。
「これでまたカードが１枚そろったな」
「ああ」
「どうするつもりだ、碇」
「・・・」
コウゾウの質問に、ゲンドウはついに答えなかった。


朝の教室、カスミがレイとお喋りしてると、トウジとケンスケがやってきた。
「おうっ、昨日は大変やったなぁ」
「鈴原君達こそ。また怖い目に遭わせちゃったね」
「いいっていいって！　貴重な体験だったからさ」
「それにしても、顔に似合わず、ホンマいけすかん女やったなぁ〜」
「ま、オレ達はもう、会うこともないさ」
「センセ等は仕事やから、しゃ〜ないな〜。ホンマ、同情するで」
「誰の話？」
「ほら、セカンド・チルドレンの惣流さんのことだよ」
「そう」
そこに担任の教師が、転校生を連れて入ってくる。
「「ああぁぁ〜〜〜っ！！」」
転校生を見て思わず絶叫するトウジとケンスケ。

「惣流・アスカ・ラングレーです。よろしく」
ビシッとポーズを取るアスカに、トウジとケンスケは引きつり、カスミは小さく苦笑した。

（つづく）

後書き

今回の後書きは、出演キャラにやってもらいましょう。
アスカ「初めまして、惣流・アスカ・ラングレーです。って、何よ、この話！　馬鹿シンジがいないじゃないっ！」
レイ「この物語では、碇君は『碇カスミ』という女の子になってるわ」
カスミ「いっ、碇カスミです。よろしく（ぺこん）」
アスカ「ふ〜ん、冴えないヤツぅ。ガキっぽいし・・・」
カスミ「はぅぅ」
レイ「何故？　こんなに可愛いのに・・・（だきだき）」
カスミ「あ、綾波さん・・・（ぽっ）」
アスカ「アタシ程じゃないわっ！　・・・ってーことは、これからアタシが主役をやんなきゃなんないわけぇ？」
レイ「どうしてそういうことを言うの？」
アスカ「だってこの中じゃ、主役に相応しいのはアタシだけじゃん！」
レイ「そう・・・、でもダメ。この物語のタイトルは『碇カスミの戦い』だもの」
アスカ「納得いかないわっ。アタシのどこがそいつに劣るってーのっ！？」
レイ「・・・こんなに可愛いのに・・・（すりすり）」
カスミ「あ、綾波さん・・・（ぽぽっ）」
アスカ「・・・腐ってるわね・・・この話・・・」

感謝の言葉：

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