「番組をごらんの皆さん、お待たせしました。アリーナバトルの時間です。
　ミサイル、ライフルの多段攻撃で相手を倒すパターンで、安定した強さを
　発揮するようになったエルシィです。」

　　前回、ショットガンの連射で固められたことを忘れた発言である。

「いーの、脱出できたんだから。」

「誰と話してるんだい、エルシィ。」

「無粋なナレーションに注意してただけ。っと、話がそれちゃったわ。
　えーっと、最近の記事を見ても、だいたい評価は安定してきているでしょ？」

　エルシィが机に並べられた雑誌の数々を指して話す。

「まぁ・・・そうだな。だが、例えば、日刊アリーナバトルでは結構、いろんな
　点を指摘されてるぞ。」

「勝率予想がメインの雑誌・・・だったよね？」

「あぁ。エルシィが得意なパターンと苦手なパターンが列挙されてる。
　読んでおくと役立つかもしれん。」

「どんなことが書かれているの・・・・・・へぇ、結構、まともじゃない。
　得意：低障害物の多いＭＡＰ
　　　　　動きの遅いＡＣ
　苦手：鍾乳洞
　　　　　ＡＷ−ＭＧ２５／２装備のＡＣ
　・・・当たってるわ。」

「ま、今までの戦闘結果を見れば、子供だって予想できる話・・・だが、な。」

「そう。・・・で、雑誌の予想だとアンモコレクターさんと私の対決はどんな
　予想になってるの？」

「エルシィの勝率は４０％ってとこだな。アーティラリィーの索敵範囲が広いことと
　４脚特有の移動速度の速さが高く評価されているんだ。
　それと、ＡＷ−ＭＧ２５／２の攻撃を回避するのが不得意だろ？
　撃ち合いになったら、エルシィが不利ってわけさ。」

「ミサイルの攻撃で有利に戦えばいいのよ、うん。」

「４脚の移動速度は甘く見ないほうがいいぞ。ＷＭ−Ｓ６０／６の命中率は
　高速移動タイプのＡＣに対しては高くない。」

「うーん、かなり苦戦しそう・・・」

ＲＡＮＫ　３７ ＰＩＬＯＴ：アンモコレクター Ａ．Ｃ．；アーティラリー

ＲＡＮＫ　３８ ＰＩＬＯＴ：エルシィ　　　　 Ａ．Ｃ．ジェーン�T

「弾薬コレクター」の通称で知 られている、他人にとって迷惑 なのは、コレクションを無差別　 にバラまく事である。

一般公募で選ばれた異色の レイブン。収支状態が凹むまで 戦い続けると公約しており、現在 賭けの対象としても注目度Ｎｏ１。

	アンモコレクター		エルシィ
ヘッド	ＨＤ−０６−ＲＡＤＡＲ		ＨＤ−０１−ＳＲＶＴ
コア	ＸＣＬ−０１		ＸＣＡ−００
アーム	ＡＷ−ＭＧ２５／２		ＡＮ−２０１
レッグ	ＬＦＨ−Ｘ３		ＬＮ−１００１
ブースター	Ｂ−Ｐ３２０		Ｂ−Ｔ００１
ジェネレーター	ＧＲＤ−ＲＸ６		ＧＢＧ−１００００
ＦＣＳ	ＴＲＹＸ−ＱＵＡＤ		ＦＢＭＢ−１８Ｘ
右腕武器	なし		ＷＧ−RＦＭ１１８
左腕武器	なし		ＬＳ−２００１
右肩武器	なし		ＲＺＴ−３３３
左肩武器	なし		ＷＭ−Ｓ６０／６
備考	なし		ＳＰ−ＪＡＭ ＳＰ−ＡＸＬ ＳＰ−Ｓ／ＳＣＲ ＳＰ−Ｅ／ＳＣＲ




	アンモコレクター		エルシィ
ＥＰ	５３８７／６０００		４９３５／９９８８
ＬＥＧＳ　ＷＰ	２７３５／３８１０		４３５８／４４７０
ＣＯＲＥ　ＷＰ	１１９３／２４５０		１６８９／２７７０
攻撃力	１５８		１９０８
防御力	２４８３		３５７６
安定性	７１０		１０１８
機動性能	６２６０		５９２０
移動性能	４２１０		２７７０
旋回性能	１０５０		１１５０
上昇性能	１０００		２０００
レーダー性能	１８０６		２１１５
レーダー有効範囲	８１２		１１７０
ＦＣＳの機能性能	９９４		９４５
総合ポイント	１１４１７		１４５３７
評価	ＯＫ		ＯＫ
ＡＰ	７０３３		８３９６
ＷＥＩＧＨＴ	５１３５		６３７４
ＰＲＩＣＥ	３５１９００		６１１１００


「ＴＯＰクラスの頭部レーダーと高性能のＦＣＳ、それに連射性能の高い
　４連装マシンガン・・・射撃戦だけ見ればかなり高いレベルね。」

「それに比べると、エルシィのジェーン�Tは万能型ってところだな。
　ミサイルの比重が高めだが。」

「撃ち合ったら蜂の巣・・・でしょぉ。気が滅入るわ。」

「なら、少しは被弾率を下げる努力をすることだな。」

「はーい。」

マップはランダムに選出され・・・廃港マップとなった。



海水面の変動により、海底が露出し 乾ききった廃港。うち捨てられた船 が点在しており、その周囲での ミサイル戦闘は効果が薄い。広い ので遠距離戦を行うことは可能。


「どっちが有利だと思う？」

「アンモコレクターの移動が妨げられることがないことを考えると
　エルシィにとって不利・・・と言える。」

「マシンガンの射線を遮るものもない、と。」

「ま、機動回避のうまいほうが勝つ・・・といったところだろう。」

「また蜂の巣ぅ（T_T）」

「う・・・恥ずかしい映像だわ」

　いつものようにリプレイ映像が背後に表示されている。
　スタート直後から、容赦無く撃ちこまれるマシンガンに機体を
　穴だらけにされながらも、なんとか距離をとってミサイル攻撃に
　持ちこむエルシィ。

「距離を離してミサイル戦にするまでで１０００近くもAPを削られたの。」

「ジェーン�Tに盛大に着弾しているな。」

　ミサイルのロックオンをする間、機動回避が若干だが鈍くなるところを
　狙われて、何度もマシンガンを浴びてしまい、余裕のない状態で発射
　したミサイルがアンモコレクターの背面にある船の残骸に着弾する。

「ミサイルが当たらないの・・・」

「相手の攻撃でペースを乱して、最適距離で撃てなかったのが原因だな。
　この攻撃なんか、撃った瞬間、外れってわかるぞ。」

　アルフが指摘したように最適距離と言えないシーンでのミサイル
　攻撃が何回もあり、それらは大きく外れて地面や障害物に着弾する。
　更にアンモコレクターも高速移動能力を生かしてミサイルを回避し、
　隙を見てマシンガンを乱射。

　エルシィ　　　　　　AP４１０６　ライフル　１８２／２００　ミサイル　０／６０
　アンモコレクター　AP３３３７　マシンガン　０／４００

「で、ミサイルを撃ちきって、ライフル攻撃を始めたら、マシンガン攻撃が
　ピタッと止んだのよね。」

「あぁ。弾切れだったらしい。」

「後は定番のライフル攻撃で削りきって勝利。」

　エルシィ　　　　　　AP４１０６　ライフル　１３８／２００　ミサイル　０／６０
　アンモコレクター　AP　　　０　マシンガン　　０／４００

「ＡＷ−ＭＧ２５／２装備ＡＣとの戦闘にかなりの不安を残す結果だな。
　幸い、アンモクレコレクターのアーティラリィーは肩武装が無かったが、
　これでチェーンガンやレーザーキャノンあたりでも装備されてたら、
　苦戦は必至、両肩に追加弾装をつけていたら敗北間違いなしだ。」

「撃破するまでの時間を短縮する必要があるのね？」

「後はＡＰの減少率を下げることだな。防御力の高いパーツに交換するか、
　機動力を上昇させるか。難しい問題といえる。エルシィの好みで
　どっちを重視するか決めるしかないな。」

「難しい問題だわ。」

「賞金は２２５００Ｃで残金合計は１８４６００だが、どうする？」

「レッグ、ジェネレータ、ブースターの交換をするわ」

レッグ


更新前	ＬＮ−１００１	２８５００Ｃ
更新後	ＬＮ−１００１Ｂ	４５２００Ｃ（＋１６７００Ｃ）


ジェネレータ


更新前	ＧＢＧ−１００００	４３５００Ｃ
更新後	ＧＢＧ−ＸＲ	５６０００Ｃ（＋１２５００Ｃ）


ブースター


更新前	Ｂ−Ｔ００１	３４０００Ｃ
更新後	Ｂ−ＶＲ−３３	４８５００Ｃ（＋１４５００Ｃ）


「今回のコンセプトは機動力の増加ってところか。」

「装甲強化＆機動力増加よ。少しはましになるといいんだけど」

「装甲は気分の問題といったところだが、機動力はかなり強化されて
　いるはずだ。被弾率低下はある程度、期待してもいいな。」

「これで強化はお終い・・・っと、　まだ重量が６２も余っているわ。（笑）
　どーせだから、ブレードも１ランクアップということにしましょ。」

ブレード


更新前	ＬＳ−２００１	１１５００Ｃ
更新後	ＬＳ−２００Ｇ	２９０００Ｃ（＋７５００Ｃ）


「重量も限度ー４、ＯＰＴＩＯＮスロットの空きもなし。
　これ以上の変更をするなら、コアの交換も考慮したほうがいい。」

「しばらくはこの機体でいくつもりなの。
　慣れるまで時間もかかるでしょ。」

「ある意味、余裕とも取れる発言だな。（＾＾；）」

残金１３３４００Ｃ。（機体費用合計を含めた資金　７９５７００Ｃ）

次回予告

ＡＷ−ＭＧ２５／２の連射に相変わらず蜂の巣にされたエルシィ。

次の対戦相手は、単位時間当たりの攻撃力はＡＷ−ＭＧ２５／２並、
連射回数は１．５倍のガトリング砲（ＡＷ−ＧＴ２０００）搭載ＡＣだった。

「もー、なんで連射系武器腕ＡＣばっかりなの（T_T）」

装甲強化＆機動力増加の効果はあるのか？

次回　第１４話「トリプルクラウンの駆るスラッガー」
こうご期待♪