俺がレイヴンになってから、数日が経過し、ナーヴネット経由で、
「Ｒ」からメールと、依頼情報にアクセスするためのコードが
送られてきた。無論、コードは一度しか使えない使い捨てタイプ、
依頼内容も表示はできるが保存することはできない。
とりあえず、俺は「Ｒ」からのメールを見てみることにした。



発信：Ｒ 件名：新規レイヴンへ。 　　レイヴンズ・ネストへようこそ。 　　我がレイヴンズ･ネストは、レイヴンとなられた方々に、ネットワークを通じて 　　様々なサポートを行っています。 　　依頼の配信は勿論のこと、機体の修理や弾薬の提供、最新型パーツの販売 　　などがその主な内容となります。 　　また、各自の受けた依頼に関する情報もメールでお伝えいたします。 　　ネストは依頼主にも、また各レイヴンに対しても、一切、干渉いたしません。 　　依頼主との間で何らかのトラブルが発生した場合も、我々は関与しません。 　　ご了承ください。 　　ラディカルドッグ様のご希望に合うように、依頼のほうは厳選したものを 　　お送り致します。 　　おつきあいが長くなるか短くなるかは、全てあなたの腕次第です。 　　それでは、また。


「やっぱ、一言も書いてね−な」
思わず、愚痴がこぼれる。レイヴンとなるための試験場で、「Ｒ」は俺に対して、
依頼内容に条件を追加する、と言っていたが、当然、その時の記録はない。
だいたい、そんな約束、公にされたりしたら、レイヴンズ・ネストの信用に
関わるわけから、メールみたいに相手先に残るデータに、そんな情報を
記載するわけがない・・・当然の話ではある。

添付されてきたアクセスコードは２件。
アクセスしてみて、俺の不安は杞憂に終わった。「R」はちゃんと俺好みの依頼を
例の条件をつけて依頼主から引き受けてきていたからだ。
もっとも、条件にあった依頼がたまたまあったのか、「R」が条件を追加するように
依頼主に言ったのかはわからない。だが、条件がついているのは間違いない。
表示される内容を見ながら、思わず笑みが浮かんだ。

依頼の選択

依頼内容	報酬
不法占拠者排除	１４０００Ｃ
反抗組織排除	１３０００Ｃ


「噂にゃ聞いていたが、さすがレイヴンへの報酬は高額だな。」
俺は自分がＭＴ乗りだったときの月給と比較して、そう思った。・・・後で考えを改めたが。
２つの依頼内容を見比べてみると、反抗組織排除のほうが初心者向きのように見える。
場所は橋、相手は５機で、こっちには装甲車の応援までついてる。各個撃破してくれ、と
相手が言っているかのようなシチュエーションじゃないか。
不法占拠者排除のほうは、限定されたエリアとはいえ、広い敷地だ。集中砲火を食らう
ことも考えられる。リスクは少ないほうがいい。
俺はそう判断して、「反抗組織排除」のほうを引き受けることにした。
ちなみに依頼内容はこうだ。



依頼	反抗組織排除		依頼主	クローム
前払報酬	０Ｃ		成功報酬	１３０００Ｃ

アヴァロン・バレー開拓区で働いている作業者どもが労働条件の改善を訴えて 「ドーン・ブリッジ」を占領している。橋上にはバリケードが築かれ、交通路は 完全に遮断された状態だ。 ガードの説得に応じる気配は一切なく、「本社を呼べ」の一点張りらしいのだ。 我々はこうしたことにいちいち関わっておられんというのに、わからん連中だ。 ともあれ、このまま放置しておく訳にもいかん。長期戦になると関連する被害も 問題になる。この際、力づくで強制的に彼らを排除してくれ。 橋の上には、作業用のＭＴなどが何機かいるらしいが、レイヴンにとっては全く 問題にならんはずだ。 我々の装甲車も現場に配備してある。楽な仕事だ。気楽にやってくれ。

作戦領域	アヴァロンバレー「ドーンブリッジ」
敵戦力	作業用ＭＴ×３機 改造作業機械×２機

成功条件	橋上占領者の完全排除
作戦参加条件	ＡＣの機体の評価が”ＰＯＯＲ”であること


「まったく、なんで奴らはこうも高い戦闘能力をもってんだ？」

思わず、また愚痴が口からこぼれる。俺がMT乗りでガードだった時も
そうだったが、”奴ら”はガードが使っているCMT並みの装甲、FCS（火器管制装置）、
そしてガードを上回る武器をなぜか、所持している。
確かに、作業用MTも改造作業機械も、装甲は鉄板なんかを張りつけて強化して
いるだけだ。実際、この写真を見ても、それは一目瞭然だ。
だが、作業用MTが装備しているロケットランチャーも、改造作業機械が装備
しているレーザー削岩機も、FCSと連動して動くように改造されてるのは
間違いない。写真を見れば、ガードだった俺だってそれぐらいのことはわかる。
だが、ただの作業者がそんな改造ができるわけがないんだ。
・・・話を読む限りでは”レイヴン”なら簡単な仕事、とあるが、だったらなんで、
作戦参加条件に「ＡＣの機体の評価が”ＰＯＯＲ”であること」なんてことが
書いてあるんだ？　まるで、苦戦しろ、と言ってるみたいじゃないか・・・

そこまで考えて、俺は気がついた。依頼主が狙っている結果がどういうものかを。

戦闘開始

俺の駆るAC”ダークボイス”がクロームが言う配備してある装甲車を越えた位置に
到達すると、”奴ら”からの通信が入った。

「なんだぁ？　本社の奴ら、今度はガードじゃなくって、レイヴンを寄越したって
　のかよ。貧弱なAC一機で俺たちを排除しようってのかい？　ずいぶんと
　甘く見られたもんだぜ。」

　　貧弱なAC？・・・確かに俺の乗るACは肩武装は何もないし、マシンガンを
　　一丁持っているだけ、レーダーも装備しているわけじゃない。
　　だが、見ただけで、ただの作業者がなぜ、そんなことまでわかる？
　　俺はカマをかけてみることにした。

「橋を通行止めにして迷惑をかけるだけでは飽き足らず、今度はAC相手に
　戦闘行動をしようってのか？ACがどれだけの戦闘力を持っているか、
　知らないわけでもないだろう？無駄に命を捨てることはない。
　今からでもいい、投降しろ。そうすれば俺も無益な殺生をしないで済む」

「へ、そんな貧弱なACで俺達相手に勝てるつもりかよ？その駆動音、着地時に
　吹かしたブースターの噴射音からして、ジェネレーターは低出力のGPS-VVA、
　ブースターはＢＰ−３２０だろ？機体も貧弱なら、中身も貧弱じゃねーか。
　レーダーも積めねーよーな貧乏レイヴンなんかお呼びじゃねーんだよ。
　殺されたくなかったら、ケツまくって逃げるんだな。
　俺達ゃ、手前らレイヴンと違って慈悲の心があるからよ、後ろから撃つなんて
　ことはしないでおいてやるよ。」

　疑惑は確信へと変わった。ＡＣの出す音で構成パーツがわかるような素人が
　いるわけがない。しかも、俺のＡＣ”ダークボイス”がレーダーを装備してない
　ことまで見抜くなんてことは、不可能だ。構成パーツを見て、それを判断した
　のか、レーダー波が出てないことをセンサーで検出したのかは、わからんが
　これではっきりした。
　少なくとも、”奴ら”はただの作業者じゃない。俺が望んでいた獲物だ。
　そう、俺はこういう”奴ら”を狩るためにレイヴンになったんだ。
　依頼主が何を考えていようと関係ない。思わず、俺は目を細めて笑った。

　　俺は奴らを”排除”してやる。

「交渉は決裂だな。」

俺は笑みを浮かべながら、ＡＣを前に進めた。

「面白れー、返り討ちにしてやるぜ、いくぜ、野郎ども！」
「「「「おぉー」」」」

改造作業機械が障害物の上にアームを伸ばし、改造されたレーザー
削岩機をこちらに向けた。障害物の隙間には１台の作業用ＭＴが
ロケットランチャーを構えてこちらが射程圏内に入るのを待ち構えている
のが見える。

　・・・少なくともガード経験者がいるのは間違い無いな・・・

”ダークボイス”のＦＣＳが改造作業機械を捕らえ、ロックオンする。
同時に俺はマシンガンの引き金を引き攻撃を開始、機体を左右に
その場で揺らし始める。

・・・なんのための行動かって？　おいおい、俺は志は高くても、新米の
レイヴンなんだぜ。複雑な機動なんてできるわけないじゃないか。
とりあえず、動いている目標には攻撃は当てづらい、という鉄則を
守るために、一番簡単な方法で、動かしているのさ。
前後に動いても、俺の未来位置はＦＣＳの予想通り・・・というかその
位置の延長線上に存在するから、確実に被弾する。
だが、左右なら、ＦＣＳの予測位置にいない可能性もでてくるわけさ。

案の定、俺が打ち始めるのと同時に相手も射撃を始めやがった。
武器の射程距離はほぼ互角か・・・。これで俺はレイヴンなんだぜ？
ちょっとだけ、悲しくなっちまった。

　ガン、ガン、ガン、ガン、ガン、ガン

相手が火を吹き破壊されるまで、俺はマシンガンを撃ちこみ続けた。
途中、２発、レーザーを食らうが、それ以外のレーザー、ロケット弾は
全て、俺の脇を外れていった。
合計１０９発の鉄甲弾を食らって、改造作業用機械１台と作業用ＭＴは
四散した。
・・・半分近く、バリケードに当たったが仕方がない。

　　ＡＰ７７３７／８４３１、マシンガン３９１／５００。

「ば、馬鹿な・・・糞ぉ！！！！！仲間の敵討ちだ！　奴を殺せ！」
「ボロＡＣなんざ、あと何発か命中させれば、本当の鉄屑に変わるんだ。
　いくぜぇ！！！」

　　馬鹿な作業用ＭＴ１台が俺を攻撃するつもりなのか、バリケードの
　　上に上り始めた。

俺はきっちり２６発、そいつに鉄甲弾を撃ち込んで破壊した。

　　ＡＰ７７３７／８４３１、マシンガン３６５／５００。

「駄目だ！バリケード越しに攻撃しろ！どうせ奴の武器はマシンガンだ。
　バリケードからみえた瞬間に、こっちの攻撃を当てれば、攻撃力は
　確実にこっちが上だ！」

　　奴ら、よっぽど慌てているのか、すでに撃破した奴ら以外は、
　　素人同然なのか、通信回線を切り替えもせずに、喚いている。

　　確かに、こっちはそうするしかねーんだが。

　　様子を見るために、バリケードから少しだけ機体をはみ出させると
　　すかさず、そこに作業用ＭＴがロケット弾を叩き込んできた。

　　ＡＰ７６３２／８４３１、マシンガン３６５／５００。

「そーだ、その調子だ、どんどん撃っていけ！」

　　それで調子づいたのか、奴らはひっきりなしにバリケードごしに
　　攻撃を続けている。バリケードをほんの少し傷つけるか、何も
　　ない空間を流れ弾が飛んでいっているだけだが。

　　そこで俺は攻撃方法を考えた。
　　１．バリケードを越えていき、相手にマシンガンを撃ちこむ。
　　→反撃をもろに食らうし、避けられる場所がほとんどない。
　　　　攻撃をほとんど食らう可能性が高すぎる。
　　２．ＡＣの特徴であるブースター機動により、上空から、
　　　　攻撃をかける。
　　→操縦が難しいが被弾率は低い。落ち着いてやれば、
　　　　多分、マシンガンも命中するだろう。

　　俺は、機体を少し、下がらせると、ＦＣＳを斜め下に向けた。

　　・・・俺は初心者レイヴンなんだ。２つの動きが同時にできる
　　わけないだろ。だから、ジャンプしたら敵が下に見える→
　　事前に下に向けておいたＦＣＳで相手をロックオン→
　　マシンガンを発射→相手を撃破する、という方法を取ることに
　　したんだ。これなら確実だし、俺の機体は移動しているわけ
　　だから被弾率も低いに違いない。

ガン、ガン、ガン、ゴズゥ、ガン、ガン、ガン、ガン、ガン　　ドッスーン

　　ブースターを吹かして上空に飛び上がる。ＭＴにはできない
　　芸当だ。そして予定通り、ＦＣＳが相手を捕らえ・・・
　　嘘だろ、なんで相手も俺のほうにレーザー削岩機を向けて
　　るんだ？

鈍い音を立てて、俺のＡＣに再びレーザーが着弾する。

「こいつ、新米のレイヴンだ。単純な動きしかできねー。
　これならいけるぞ。」
「おう。やってやるぜ！！！」

　　糞！　奴らが調子付いてる！　だが俺はこの攻撃パターン
　　以上のことはできない・・・まだ操縦技術がないから・・・だ。

ガン、ガン、ガン、ゴズゥ、ガン、ガン、ガン、ガン、ガン　　ドッスーン

俺は再び、同じ機動を行い、なんとか作業用ＭＴを撃破した。
本当は改造作業機械を先に破壊したかったんだが、空中
機動中にＦＣＳが先に捕らえたのは作業用ＭＴだった。
俺はその対象を切り替えるなんて器用な真似は・・・まだ
できない。仕方なく、そのまま作業用ＭＴに鉄甲弾を
合計２９発、叩き込んで破壊した。

　　ＡＰ７１８０／８４３１、マシンガン３３６／５００。

「や、やめてくれ。と、投降する、な、頼む！」

最後に残った１台の改造作業機械から、通信が入る・・・が、
俺はそこまでお人よしじゃない。”奴ら”を排除してるんだ
から、な。

　　ブースターを吹かして上昇、相手をロックオンして、マシンガンで
　　攻撃・・・そこで俺は、敵が防御壁代わりに停めているトレーラー
　　の後ろから攻撃していることに気がついた。

　　迷うことなく、下降時に一瞬、ブースターを吹かし、その手前に
　　着地する。

　　ドッスーン

　　レッグパーツが着地時の衝撃を緩和するために大きく膝を曲げる。
　　そのため、身動きが取れないが、俺は慌てたりはしなかった。
　　この位置なら、奴は・・・

ガン、グアーン、ガン

鈍い音を立てて発射されるレーザー、トレーラーに当たるレーザー
削岩機・・・ふっ、計算通りだな。やっぱ、この位置には奴は
攻撃できない・・・トレーラーが邪魔で下を向けないから・・・だ。

「じゃぁな。地獄で仲間がまっているぜ」

　　俺はそう告げると、トレーラーごと、奴にマシンガンを叩き込んで
　　いく。

「ば、馬鹿、やめろ、そのトレーラーには・・・」

　　俺の行動に気がついたのか、通信ごしに慌てた声が聞こえる。

「？」

　　しかし、俺の指はトリガーから離れることはなく・・・シャドウボイスは
　　律儀に、鉄甲弾をトレーラーに撃ち込み続けた。

　　ピッ・・・ドグァァァァァァァァァン

嫌な貫通音が聞こえた瞬間、目の前でトレーラーが閃光を放って
大爆発を起こした。

「くっ！」

必死にバランスを取り、なんとか背後のバリケードの手前で、停止させる
ことに成功する。

　　あぶねぇ、叩きつけられたら、ブースターが壊れるとこだったぜ・・・

なんとか窮地を脱出した俺が目の前を見てみると、先ほどの爆発で、
トレーラーのすぐ脇にいた改造作業機械も跡形もなく吹き飛んでいた。

「作戦目標クリア、システム通常モードに移行します」

　　シャドウボイスのコンピュータが律儀に戦闘終了を告げる。

「・・・ミッション終了だな。」

　　ふと、下を見ると、ＡＣ用大型ロケットランチャーが落ちてる。
　　あのトレーラーは”奴ら”の予備武器が入ってたみたいだな。
　　まぁ、持ち主もいなくなったんだ、俺が有りがたくもらっていって
　　やろう。

「ＡＣ用武器パーツを入手しました。」

　　ったく、そんなことまで報告しなくていいんだよ、この石頭め！

　　ＡＰ６０９１／８４３１、マシンガン３０５／５００。

収支決算

俺はＡＣをガレージに戻して、”シャドウボイス”から降りる。
全身、焼け焦げた跡があり、ところどころにレーザーの被弾した
跡が残っているのがわかる。

「よぉ、ラッド！なんとか生きて帰ってきたじゃねーか。まったく、
　ＡＣの丈夫さに感謝しろよ。ガードのＣＭＴだったら、とっくに
　死んでるところだぞ。」

”シャドウボイス”を眺めていた俺の後ろから、整備士のリプトンが
声をかけてくる。

　　「Ｒ」が言ったようにレイヴンズ・ネストはＡＣの整備、武器弾薬の
　　供給をやってくれる・・・が、あくまでもネット上からその手配を
　　してくれるだけだ。俺はネストが指定したガレージの中に馴染みの
　　工場名があったんで、ここで整備することにしたんだ。

「・・・かなりやられちまったが、まぁ、なんとか、な。」

リプトンはＡＣの損傷状況と消費した弾薬の量を確認していく。

「ひっでーなぁ。いったい何と戦ったんだ？グレネードランチャーの
　直撃でも食らわなきゃ、こんな風にはなんねーぞ・・・」

　・・・至近距離で予備弾薬なんかの誘爆を食らったんだよ

「・・・っと、あと使った弾薬が１９５発・・・と・・・これ、領収書だ。もちろん、
　ラッドの口座から引き落としておく手続きはネストがやるから安心して
　くれ。・・・ところで、この煤ボケたロケットランチャーだが、装備する
　のか？」

「・・・なぁ、それつけると機体評価が上がるか？」

「当然だな。攻撃力３９８０！なんとあのグレネードランチャーよりも
　威力のある大型ロケット弾だぜ？　当然、強さ倍増、評価も、
　ＯＫランクにはなるはずだ。」

「・・・売却してくれ。」

「いらんのか？」

「あぁ」

　　・・・そんなのつけたら、ＰＯＯＲ評価じゃなくなっちまうじゃないか。

「じゃ、２９４６０Ｃで引き取るぞ。口座に入れとけばいいな？」

「あぁ」

「これが今回の明細書になるからな、よく見て確認してくれ。」


	詳細	金額
収入金額	成功報酬	１３０００
	特別加算	０
支出金額	弾薬清算	−２９２５
	機体修理	−２４０２
	特別減算	０
合計		７６７３
ＷＲ−Ｌ２４売却		２９４６０
口座残金		４３４３３

「おい、リプトン・・・この弾薬費用、計算違ってないか？」
「１発１５Ｃで１９５発もつかったんだ、２９２５Ｃ、合ってるだろ？」
「・・・ガードやってたときのボーナス並みの額があれだけの戦闘で
　消えて無くなるってのか・・・？」
「戦争は金がかかるのさ。ガードやってたときは、費用は会社持ち
　だからわからなかったのも無理ないが・・・。」
「機体修理費は２４０２か。・・・やっぱり、ボーナスクラスの支出・・・」
「ＡＰが２４００も減ってるんだぜ。これだけの費用で済んで、
　良かったほうだ」
「・・・俺の金銭感覚ではついて行けない金額の移動だ・・・」
「まぁ、レイヴンをやってるんだ。早めにこの感覚に慣れたほうが
　いい。」
「そうだな。ところで、たしかエネルギー兵器だったら、弾薬費用が
　かからないんだったよな？」
「あぁ、定期メンテナンス費用以外は必要がなくなる・・・どうした？
　武器を変えるのか？」
「当然だ。このままじゃ、弾薬費用だけで破産しちまう。」

　それから、俺は色々なパーツを装備してみて、なんとかＰＯＯＲの
　まま、主力武器をエネルギー兵器に変更することができた。

右手武器


更新前	ＷＧ−ＭＧ５００	２８４００　Ｃ
更新後	ＷＧ−ＸＰ１０００	４６０００　Ｃ（＋１７６００）


ジェネレーター


更新前	ＧＰＳ−ＶＶＡ	１９５００　Ｃ
更新後	ＧＢＧ−１００００	４３５００　Ｃ（＋２４０００）


口座残金は　５５３３Ｃに減っちまったが、これで資金繰りも少しは
好転するだろう。

当然だが、機体評価は９８９８、”ＰＯＯＲ”のまま、維持できてるぜ。
さてと、次はもう少し、簡単な依頼だといいんだが・・・な。

後日談

「よぉ、ラッド。この記事知ってるか？」

　そういってリプトンが寄越したのは、アヴァロンバレー開拓区
　に通じる橋を占拠していた労働者たちがレイヴンと戦った末、
　排除されたことにより、ドーンブリッジの交通が再開された、
　というものだった。

「いや、詳しくはしらんが、何か面白いことでも書いてあるのか？」
「あぁ。なんでも、その労働者たちが会社の資金を横領して、
　強力な武装を無断で購入した上で、橋の占拠をしたらしい。
　レイヴンと壮絶な射撃戦の末、最後は持っていた大型爆弾を
　使って、自爆したそうだ。
　なにせ、それでレイヴンのＡＣも大破したっていうからな。
　どれだけ強力な武装をしてたか、わかるってもんさ。」

「それで、残りの労働者達はどうなったんだ？」

「結局、この横領が発覚したせいで、労働者側はほとんど、
　クローム社の出した調停案を飲まざるを得なかったそうだ。
　今回の事件前より条件は悪化したらしい。ま、仕方のない
　ことだとは思うけどね。」

「は、いい気味だぜ。」

　　・・・やっぱりそういうことかい。レイヴンですら苦戦するほどの
　　武装を購入するだけの資金横領・・・ってことにすれば、
　　クローム側も強気で交渉できるってもんだからな。
　　まったく、俺はいいかませ犬ってところか。

次回予告

依頼主の考え通りの結果になったことで、自分の果たした役割を
知ったラッド。彼は密かにあることを決意する。

「Ｒ」から、新たな依頼が２つ追加されたが、ラッドの選んだ依頼は
「不法占領者排除・・・１４０００Ｃ」だった。

次回、第０２話「不法占領者排除」、こうご期待♪