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――３１日目。
――＊――
初号機を見下ろす制御室。
その室内にいるリツコ、マヤを始めとする技術部員達。
皆、こざっぱりとした身嗜みで緊張した面持ちをしている。
別に身支度を整えよ、と指示があったわけでもない。
だが、引き締まった心構えで本番に立ち向かう心が
結果に届かせるために後回しにしていた不精な装いを
よしとしなかったのである。
何度となくシミュレーションをして覚えた手順。
その積み重ねと妥協のないプロの誇りだけが心の支え。
雑念を払い、不安を押し殺して、作業卓の動作確認を終える。
リツコは、部屋の片隅にいるミサトに一瞬、視線を投げた。
無論、ここに至って作戦部に口を挟めることなどない。
返ってきたのは、透き通った眼差しだけ。
「…」
無償の信頼…それがどれだけ揺らぐ気持ちを落ち着かせてくれることだろう。
「プログラムスタート」
リツコは静かに計画の実行を命じた。
――＊――
『全接続素子、動作正常』
『信号誤差、補正範囲内』
『自我境界パルス、接続完了』
『サルベージ、スタート』
ＭＡＧＩの合成音声だけが淡々と流れ、モニター群には
多くの制御プログラムが動く様子が表示されている。
『第１信号送信開始』
『エヴァ、信号を受信。拒絶反応なし』
『第２、第３信号、送信開始』
予定と寸分の違いもなく進められていく手順。
しかし、ここで俄かに作業者達の表情が険しさを増した。
「対象カテクシス、反応微弱」
元々、シンリは自己保全の精神が薄い。
逆に他人の振る舞いには過剰とも言える反応を示すことから
この数値は高いと予想されていた。
その方向性がマイナスだ、というのなら、他人への関心が薄れているとも取れるが、
反応自体が弱い、というのは危うい。
「デストルドー、認められません」
追加の報告に、僅かに安堵の雰囲気が流れる。
少なくとも現状では、シンリは生死でいえば、死に近くはない。
しかし、存在、非存在でいえば、非存在側に近いということだった。
それならば策はある。
「対象をステージ２へ移行」
ステージ１はエントリープラグ内へのアクセスと現状確認。
ステージ２は、こちらから働きかけて実体化させるプロセス。
そして干渉するということは、あやふやな現状に変化を与えること。
リツコは迷うことなく先に進むことを選んだ。
「…了解。干渉信号の送信を始めます」
もう、戻ることはできない。
室内の空気が重さを増した。
――＊――
「シンリ！」
「シンリくん」
「シンちゃん」
「碇くん」
「シンリちゃん」
「碇」
シンリに縁のある者が現れては呼びかけを繰り返す。
「クェェ♪」
「ニャォ〜」
楽しいパーティの風景、学校の様子。
葛城家での生活、ジオフロントの森の展望。
ＭＡＧＩが記録している膨大な監視データの中から
ピックアップされたシンリが関連していた会話が
次々に流されていき、その時にいた人々の移り変わる表情、
仕草などが補正されて合わせて伝えられる。
現実世界を強く認識させることで、心を呼び戻し、
定着させるための働きかけ。
感情を揺り動かすようなシーンが手を変え、品を変えて
様々な角度、切り口で送られていった。
――＊――
ステージ２…量子化状態にあって、透き通っていたシンリの身体を
実体化させる作業は予定よりも難航したものの、なんとかクリアしていた。
エントリープラグ内の映像にある姿もはっきりとしている。
しかし、技術部員達の顔は緊張を通り越して、既に恐慌状態に近かった。
「駄目です、自我境界がループ状に固定されています」
どんな干渉をしても、実体化した身体に心が宿らない。
心が戻らなければ、せっかく実体化しても身体はよくできた模造品に過ぎない。
命の活動が始まらない…
「全波形域を全方位で照射してみて」
とにかく何か手がかりが欲しい…リツコの悲痛な命令が発せられる。
ピー
「…駄目だわ。発信信号がクライン空間に捕らわれている」
ＭＡＧＩが致命的なエラーを示す警告音を発する。
どう働きかけても、上滑りしてしまい、干渉信号が形作る世界イメージと
シンリの心象イメージの一体化が始まらない。
「…どういうこと」
ミサトが説明を求めた。
…しかし、聞かなくても答えは悟っていた。
映像越しにもわかる…髪の毛１本に至るまで正しく実体化して見えるが
生命の輝きが感じ取れない…。
「…干渉中止。タンジェントプラグを逆転！
全加算数値をゼロに戻して」
リツコは問いかけには答えず、新たな指示を飛ばした。
干渉した全ての結果をなかったことにする最終命令。
…せめて、サルベージ計画前の量子化状態に戻そうという願いだった。
「はい！」
マヤの指示で、ＭＡＧＩが速やかに新たな信号発信を始めて
再び量子化させようと試みる。
しかし、卵を熱して目玉焼きを作ったものが、
冷やせば卵に戻るかというと、そんなことはない。
同様に、量子状態からの実体化と、実体からの量子化はまるで手順が違う。
…極めて複雑で…理論上でしか成功確率が保証されないという危うい操作だった。
「対象カテクシス、振幅範囲更に減少！」
「コアパルスにも変化が見られます！ プラス０．３を確認」
悲鳴のような報告が次々に発せられていく。
量子化する際の情報の劣化…或いは希薄化。
「現状維持を最優先！ 逆流を防いで！」
「ハイ！」
劣化した情報が更なる劣化を招くという負の連鎖。
最終的に全ての崩壊に繋がってしまう。
それだけは防がなくてはならなかった。
「プラス０．５、０．８！ 変です！
堰き止められません！！！」
「――何故？ 還りたくないの…」
還りたい、と思える場所を作れなかったの…私達…私は…。
増えていく警告表示、壊れていくデータ。
リツコは、呆然と立ち尽くしたままモニターに現れる現実を見ていた。
…もう…これ以上…何も指示は出せなかった。
一ヶ月間かけて積み上げた計画は…修復不可能なほど破綻した。
――＊――
どこか判らない風景。
大きな木の下で、お腹の大きくなっている女性と寄り添う男。
父さんと、写真の姿そのままの人…ユイさん。
「セカンドインパクトの後に生きていくのか、この子は。…この地獄に」
「あら、生きていこうと思えばどこだって天国になるわよ。
…だって、生きているんですもの。
幸せになるチャンスはどこにでもあるわ」
「そうか、そうだったな」
「決めてくれた？」
「男だったらシンジ、女だったらレイと名付ける」
「シンジ、レイ…」
まだ見ぬ我が子に語りかけるように名前を呟いてる。
やっと戻り始めた山々の緑、その力強い命の息吹と
重ね合わせように、希望を込めて。
記憶にはあやふやなイメージでしか残っていなかった人。
…ユイさん。
この人が…ボクの…お母さん…。
そう考えただけで、嬉しく思えた。
――別の日の夜。
月明かりの中、傍らに眠る幼子を起こさないように、
父さんがベットで身を起こしているユイさんに話しかけた。
「ユイ…この子は、シンリと名付けようと思う」
「ゲンドウさん…」
泣いていたのかな…。
ユイさんの目は赤く充血していて痛々しい。
「この子は一つ、悩みを多く持って生まれてきた。
見なくてもよいこと、知らなくてもいいことを
経験しなくてはならないかもしれない」
親は子の名前に祈りを込める。
そうあって欲しい、という願いを託して。
…ボクも…こんなに想われていたんだ…。
父さんもどこか疲れた顔をしてる。
「…シンリ」
ユイさんが我が子の…ボクの名前を小さく呟いた。
心に浮かぶいくつもの想いにそっと耳を傾けるように。
幼い頃、何度となく聞いたような…心安らぐ優しい声。
今日の次に明日がくると…何も悩まずにいられた幼い日々。
「きっとこの子は幸せになる。
…私とユイの子だからな」
「ゲンドウさん…」
ユイさんを抱き寄せて、父さんが何度も言い聞かせてる。
父さんにとって…どれだけ大切な人だったのか、わかった気がした。
互いに支え合うからこそ夫婦。
…それは、この二人のような関係を言うのだと…そう思えた。
――＊――
ボクの周囲に漂う蜃気楼のような第三新東京市の想い出。
透けた向こう側に広がる灰色の世界、顔のない人々。
波打ち際に倒れているボク。
波が打ち寄せるたびに、記憶が崩れてきていくのがわかる…。
悲しい想い出も。
楽しい想い出も。
波に洗われるたびにみんな、少しずつ小さく削れてく。
離れたところに、テーブルに座ってこちらをみる人がいる。
他の記憶と違って、はっきりとした姿、形をした意志のある人。
飾り気のないシンプルな服装も、清潔感ある雰囲気も
さっき見た記憶と同じ。…暖かい眼差し。…ユイさん。
「迷い続けていては、心が散って消えてしまう。
いつまでも、立ち止まることはできないわ」
「…うん」
自然と返事ができた。
生きていたなら、こうして普通に話ができたのな…。
手を伸ばせば届きそうなのに。
近寄れば吐息が感じられそうなのに。
「シンリ…」
悲しい顔なんてさせたくないのに。
でも…もう帰る場所がどんなところかも…よくわからない。
お姉さんがいて、二人の同じ年の女の子も住んでいて、
ペンギンも一緒にいて…
父さんの姿がない
姉と呼ぶには年が離れていて、母と呼ぶには若い女の人。
猫が好き
「…シンリ。還る場所がないなら、せめて私のもとへ…」
ユイさんが寂しげに手を差し出した。
この手を握り返せば…薄れた幸せな過去を思い出せるのかな…。
でも…自分に嘘はつけなかった。
「ん…嬉しいけど…遠慮しとく。
何人も混ざったらキミが混乱しちゃうもん」
ユイさんの姿が息を呑んだ。
「…どうして…わかったの」
ユイさんの目を通して哀しい気持ちが伝わってくる。
精一杯、掻き集めて創り出した人のイメージ。
在りし日の幻影…溶け込んだ心。
「ユイさん…母さんの姿が見れて、とっても嬉しかった。
ボクの記憶にはそんなにはっきりとした姿は遺ってなかったから。
でもね…ボクがキミのことを間違えるわけがないよ。
キミはキミ以外の何者でもないんだから」
そう…キミは…
キミは………
人とは違う…あれ？
…一緒に戦ってきた…
キミの名前が…思い出せな…い…
――＊――
「エヴァからの信号、フォーマット混乱！」
「ＬＣＬの自己フォーメーションが分解していきます」
「プラグ内圧力上昇！」
川を堰き止めていた堤が崩壊してしまったかのように
急激に状況が押し流され始めてしまった。
「全作業中止！ 電源落として！」
「駄目です！ プラグがイジェクトされます！」
プシュー
飛び出したエントリープラグから、ＬＣＬが緊急排出された。
シンクロ異常時、パイロットを速やかに救うためのシーケンス。
…それは設定されている正しい動作の一つである。
しかし、制御室内は時が止まったように全ての作業者が
呼吸すら忘れて、流れ落ちるＬＣＬの様子を見ていた。
緊急用タラップを駆け下りたミサトだけが、
一人、プラグ内からパイロットを救い出して
肺からＬＣＬを吐き出させた。
…しかし、自発的に呼吸をしない。
ミサトが絶望の眼差しで、リツコに言葉を求めた。
しかし、求められても、モニターに表示されている内容を口にできない。
脈拍ゼロ
脳波検出できず
体温…外気温との差異なし
ミサトが抱えているのはシンリに他ならないはず。
けれど、その活動を示す兆候が何もない。
心臓が止まったというなら、動かせばいい。
機械でその機能を代行してもいい。他の臓器とて同じだ。
…けれど。
生きていたシンリと、目の前にある物体を繋げるものがない。
これは、シンリ「だった」ものだ。
死体とは、全体としての生命活動が維持できなくなった生命を指す。
個々の細胞はまだ生きていて、形作る全細胞が死滅するのには
実はかなりの時間がかかる。
…そのプロセス全てが終わった時…それが死者が地に還る、ということだ。
確かにミサトの抱える物体は、生きていたシンリと
細胞レベルでも、構成する物質レベルでも違いはないかもしれない。
流れる血液も、遺伝子でも、細胞１つ１つの配置でも。
恐らく一致するだろう。
けれど…
それは…死体ですらない。
それは、ただの…
バギィィィィィン
現実がどうなのか、リツコが絶望を口にしようとした瞬間…
ＬＣＬの零れ落ちる音だけが響くケイジの静けさを破壊の音が砕いた。
完全閉鎖されていたはずのケイジへの扉。
対戦車ミサイルの直撃でも耐えられるほどの重装甲が…
紙細工のようにひしゃげて壊れていた。
歪んだ分厚い金属扉に残る華奢な手の跡。
その向こうに立っていたのは、青い髪の少女。
後ろに立つ銀髪の少年の顔に浮かんでいるのは
虚を突かれた表情。
いくら正規の手順では開閉までに時間がかかるといっても
目的のために最短の…人外の手段を強行するとは思ってなかった。
レイは脇目も振らず、シンリの元へと駆け出した。
――＊――
目的のために、レイは一途な想いを胸に抱いて走り寄った。
けれど、まるで赤い拒絶の壁に弾かれるように、
シンリの…ミサトの手前で立ち止まった。
目に浮かぶ驚愕と、ある種の納得している感情。
自分が何をしてしまったのか。
自覚したために足が動くのをやめた。
隠し事をしていたということ、それが人にどう思われるか知っている。
どう思われるだろうかは、予想できる。それが…怖かった。
「「………」」
言葉にならない想いが絡みあい、戸惑い、躊躇わせた。
カク…ン
動きを止めた二人を後押ししたのは、ミサトが抱えている身体の変化。
ちょっとした姿勢の変化で、シンリの頭がズレ動いた。
転げる様はまるで球のよう。
無機質な印象を与える動きが、逡巡の時でないことを教える。
「ミサトさん、渡してください。
…直接干渉して連れ戻します」
瞳に、紅い力ある光が宿ってはいても、その言葉はレイのものだった。
少なくとも、ミサトにはそう感じられた。
「レイ！？」
生身でもシンクロはできる…それを試そうとしているのだと悟った。
微かに残る可能性…しかし副作用の意味を知っているせいで
どうすべきか即決できない。
「時間がない…早く！」
それでも強引に奪い取らず、言葉を求めたのはミサトへの想い故にか。
己の全てを賭けて…全てを捨てる悲痛な面持ちで訴えていた。
シンリへの想い。レイへの想い。家族への想い。
レイの気持ち、覚悟と失うことの恐怖。
シンリを助けたいという願い。けれど、レイまで失ったら…。
何も伝えていないアスカの楽しみにしている表情が過ぎる。
ペンペンの催促する仕草も。
様々な心がミサトを激しく揺さ振り…迷わせた。
それでも。
「レイ、シンちゃんをお願い」
…口から出たのは、奇跡を求める本心だった。
レイは小さく頷くと、渡された身体を壊れ物を扱うように
丁寧に抱き寄せて表情のない顔を覗き込んだ。
額同士を触れ合わせて、そっと目を閉じる。
「…碇くん…」
小さな呟きが零れた。
――＊――
暗い闇の中、周囲に浮かぶ人々の幻。
どこまでも続く灰色の世界、顔のない人々。
現実感のない虚構の世界。
心を素通りしてしまう問いかけの声。
どんどんあやふやになっていく記憶…
「碇くん」
その声は突然、響いた。
声質はさきほどまで聞こえていた女の子の声と変わらない。
でも、決定的に違うことが…あった。
声の向うにある確かな感触、命の響き。
ボクに向けられている心。
「碇くん」
闇を切り裂いて記憶の水辺を呼びかけが叩き、波紋が生まれた。
蒼い髪の女の子
綾波さん
綺麗な紅い瞳
家族
お肉が嫌い
波紋が次々に記憶に当たって、新しい音を響かせる。
思い出した記憶が、更に別の記憶に共鳴して、新たな音を奏でた。
金色の髪
ころころ変わる表情
アスカ
ミサトさん、ペンペン、家で過ごした日々。
学校での出来事、ＮＥＲＶ本部での出来事。
リツコさん。
「…！」
一瞬、鮮明になった灰色の記憶。
感情の籠もらないリツコさんの顔。
幻影を求めて現実を見ていない父さんの顔。
憎悪を向けるリツコさんの面影がある人の顔。
オレンジ色の水槽に浮かぶ女の子達の姿。
みんな、同じ顔。
歪んだ少年達の顔。
体中に残る痛み。
床の冷たさ。
無力感と反動で荒れる自分への激しい嫌悪。
第三新東京市では極力、隠してきた心の闇。
平坦になっていく感情。
パチッ
記憶の連鎖が突然、切れた。
…目の前にいるのは、恐怖と混乱の表情を浮かべた綾波さんだった。
――＊――
シンリは心の深い位置に触れられることへの恐怖から。
レイは、隠していた事実が伝わることへの恐怖から。
互いに相手を拒絶する意識を持ったために、
反発するように二人の心は離れていった。
けれど、レイはどこか不安定なシンリの姿を見て踏み止まった。
今、ここで離れたら自己認識の足場を失ってしまう。
それに、独りで還れるほどの強さが…戻ってない。
今、しなくてはならないのは何か。
レイは…ゆっくり手を差し出した。
「碇くん…みんなの元へ還ってきて。
一緒に行きましょう」
血を吐くような想いを隠して、誘いの言葉を伝える。
悲しいまでの純粋な願いだった。
垣間見えた記憶。
隠していたい気持ち、隠すことの後ろめたさ。
知られることで心が離れることへの恐怖。
心を同化させるということが何を意味するのか。
自覚した上で心を触れ合わせた覚悟。
それでも還ることを願う心。
シンリは…その想いに応える方法を一つしか思いつかなかった。
「…還るまで離さないよ。
どれだけ拒まれたとしても。
ごめんね…それと…ありがと」
互いの心が重なり始めても近付くのを止めずに
そのまま、レイの背に手を回してしっかりと抱きしめた。
他者を意識することで強まる自分という存在。
互いに共有する思い出を足掛かりにして、
シンリは自分を再認識していく。
同時に心が重なることで不可避に伝わってしまった記憶。
それは、伝えたくなかった闇、隠していたかった過去。
知られてしまったという心の悲鳴までが響き合った。
ギュ
それでも…痛いほど抱き締め続けるシンリの手。
レイの乏しい人生経験では、シンリの持つ底の見えない闇は
余りにも暗く鋭利であったために、受け止めることができず
心が痛め付けられていた。
しかし、どれほどの痛みがあっても、胸の内から
湧き起こる歓びに、嬉し涙を流し続けていた。
全身でシンリの温もりを感じながら。
少しずつ強まっていく命の鼓動に心を陶酔させて。
ふぅ…今回はとっても難産でした（＾＾；）
では、次パートもお楽しみに。
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