Ｍｉｓｓｉｏｎ：６　「Ｂｌｉｎｄｎｅｓｓ」

「ホンットに見えないや。これで目視のみで行動しろなんて、まったく、企業の連中ってのは何考えてるんだか？」

真夜中の倉庫街。今回の依頼実行場所。
レーダーの効かない状態で、目的の倉庫に入り込んだ私は、とりあえずボヤいてみた。予定では、あと数分もしない内に元の状態に戻るだろう。
今回の依頼はイヅモマテリアルから、となっていたが、多分ムラクモ本社からの依頼なんだろう。でなきゃ、クローム・マスターアームズの倉庫襲撃なんて話にはならない。これはやっちゃまずい依頼だったかな。


──────────二日前──────────

「ん？新規メール？」

ここ１週間ほど、フォート・テクニカの試験場に詰めていたせいで、メールが溜まってたようだ。ネストの規格にあったＡＣのパーツ他、新製品の広告や、知り合いからの連絡など、他愛もない内容がほとんどだったけど、その中にネストからの依頼斡旋が混ざっていた。

「どれどれ、どんな仕事だろ？」

『倉庫襲撃』依頼主はイヅモマテリアル。敵対企業の関連会社が管理する部品倉庫への襲撃を依頼したい。目標の倉庫近辺で陽動を行うので、その隙に乗じて進入、中にある部品・物資を可能な限り破壊して貰いたい。尚、脱出に関しては、レイヴン自身の裁量で切り抜けて貰うことになる。警備状況は不明、内部には重要な機材もあるので、あまり強力な武装を保持しているとは考えにくいが、注意するに越したことはない。か。
受諾の連絡後、以下の日時に陽動作戦を行う。報酬は前金１５０００Ｃ、帰還後、破壊状況のデータと引き替えに後金２２０００Ｃ、計３７０００Ｃを支払う。
結構な額と内容ね。生還出来なきゃ意味のない話なんて冗談じゃない。この依頼受けるのは、相当な自信家か命知らずってとこよね。普通、まともなレイヴンなら引き受けるのに躊躇しちゃう。「警備状況は不明」って点が引っかかるけど………
うーん、まぁ、たまにはこんな仕事もやってみますか。


──────────前日──────────

「構成を換えたいんだけど。」

いつもの実験用の施設と違い、このフォート・テクニカ所有の工場はＡＣやＭＴの修理やメンテナンスなどで結構騒がしい。私個人としてはこの雰囲気は好きなんだけど、最近は専用の施設で機体を見てもらってるんで、懐かしい感じがする。
実は、先日の出撃の結果、装甲や間接部等に特殊な物質が多量に付着していた為、ほぼ全体に及ぶチェックが必要になった。それだけの作業を行う為の機材が、試験施設に無いので、試験場で予備機体を使ってテストをしている最中に、この工場で完全メンテを行っていたのだった。
試験の方は予備機体を使用した為か未調整な部分もあったので、ジェフが付きっきりだった。その為、こっちではユーリが監督を担当していた。

「は？どうしたんですか？」

「んー、仕事を受けたの。明日には取りに来るんで、変更と微調整よろしく。」

「そうですか。じゃ、組み合わせを……………」

頼んだのは、こんな構成だった。
頭部パーツはＨＤ−０８−ＤＩＳＨ。基本的に、レーダーを使うならこれで十分と思ってる。特に、複雑な地形を移動するのに、通過地点と必要な情報を重ねて表示できる高性能なＭＡＰシステムがお気に入りだから。
腕は変更無し。ＡＮ−２５にしたまんまでいいや。って言うか、今までも全然換えてないね。
ＦＣＳもＦＢＭＢ−１８Ｘのままにする。ミサイルは………残りの重量で考えよう。
さて、右肩をレーダーにするので、こっちもお気に入りのＲＺＴ−３３３。
そうすると、肩と手持ち武器とブレードで合わせて、残積載限界重量が………えーっと、頭部が１３３で腕が８５３、ＦＣＳは２１のレーダーが３４３っと。専用のパーツはコアとジェネとブースターで、全部で約１７００だから………足して大体３１００としていい、と。すると、脚部の荷重限界が確か５０００を目安にしろって話だから、後１９００以内に納めろと。
いつものＷＧ−ＸＦｗＰＰｋが９９３、ムーンライト（ＬＳ−９９−ＭＯＯＮＬＩＧＨＴ）だと３３６で１３２９、残り５７０以下。
ミサイルだと小型になっちゃうな。だったら火力が多少落ちても、キャノン系にしよう。そうだな、今回はリニアガン（ＷＣ−ＬＮ３５０）にしましょう。
うん、積載重量内、移動力に負担がかからないね。
では、四脚で設定しましょ。ミサイル以外は、使い勝手から四脚の方がいいもんね。

「そうですね、じゃ、やっときます。」

「うん、よろしく。」


──────────当日・１時間３０分前──────────

「……………それじゃ、もう一回確認するけど、進入先はクローム・マスターアームズの資材倉庫。そっちは１時間後に陽動を開始するのね。」

『そうだ、それからきっかり１５分後に倉庫に侵入して貰う。この１５分間は、電波障害が発生しているが、その後５分もすれば元に戻るだろう。では、よろしく頼む。』

うーん、行き当たりばったりっぽいね。ホントに上手く入れるんだろうか。ま、こっちはやるだけやってみましょう。
しかし、近くに居るんだろうに、姿の一つも見せない。ここまでするのは、普通、企業の特殊部隊ってとこだけどね…………ま、依頼主を詮索してもしょうがないけど…………


───────────現在───────────

「……………………？」

何かおかしい。開始時刻からすでに２０分以上たっている。なのに、ＦＣＳがまともじゃない。機能障害の文字が頭にちらつく。まさか、妨害電波が内部のどこかから発生してるのか？
このまま、何もしないでこんなとこでジッとしてる訳にいかない。幸い、今回装備してる武器はロックオンは必要ない。サイトが無くても撃てる武器ばかりだけど、しかし、まいったなぁ。ま、しゃーない、始めましょ。


くっ、かなり高角度から撃ってくる。天井か！
見上げると、固定砲台がこっちを狙ってる。冗談じゃない。左右に機体を振りつつ、ＰＰｋで撃つ。１発目は……外れ、２発目も……ダメ、３発目で………ヒット！
１発当てれば黙らせることは出来るけど、外れの分の弾が勿体ない。それでも、原因が分からないと、手の打ちようもないね。見える範囲の資材にも少しずつ撃ち込んでくしか、やりようもないか。
コンテナや木箱、むき出しの金属部品等を撃ち、斬り、破壊しながら、時折、天井の砲台に撃たれてはそれを撃破する。そんなことを少し繰り返してると、ふと、動いてる物体が見えた。
これは……………小型ホバー、タンケッテか。フワフワ浮いてて、扱いにくい相手だ。しかし、撃ってこない……よく見ると、目の前のタンケッテには武装が無い。替わりにアンテナの様な部品が付いている。攻撃はしてこないけど………まあいい、通報されるのも間抜けだし、撃破しましょう。リニアガンを６発ほどバラ巻くと、火を吹いて落ちていく。さすがにあんな軽い機体じゃ保つ訳無い、か。
けど、こんなのがうろついてるとしたら、もっと注意しないとね。


その後も、資材と砲台、時々見えるタンケッテを破壊しながら、奥へ進む。事前に貰っている情報ＭＡＰでは、第二層がある筈だ。大体、３・４割ほど弾丸を消耗している。第二層も、広さ的には同じ位だけど、資材や警備設備の量は分からない。しかし、先に進むしかないね。仕事だもん、とっとと片付けちゃいましょ。


ゲートを開けて第二層に入る。

ビュゥゥゥゥン！

うぁっ！いきなしかいっ！左右から挟み込むようにレーザーが襲いかかってくる。しっかりと１発もらってしまった。とりあえず、その位置から動いて、一つずつ沈めてやる。あれ、何か大きめの物体が接近してくる…………
ＭＴか。機種は………ライトニングか。ん？何か言ってる

『そこのＡＣ、ここは私有地内だ。破壊活動を継続するなら、実力で排除する。』

おや、お定まりのセリフをどーもありがとう。でもね、そう言われましても、破壊活動が今回のお仕事ですし。
こちらこそ、力ずくで退場願いましょうかね。でもやっかいだなぁ。あれって硬いのよね、結構。
うーん、お客さんの手持ちはマシンガンか、集中されなきゃ、どうにかなるかな？機数は………３機か、そんじゃあ、ちゃっちゃとお片付けしましょうか。
まず、右端の１機に狙いを付けると、他の２機から死角になるように動いてリニアガンを撃ち込む。さすがに有人らしく、味方が線上にいると射撃しないようだ。うーん、仲間思いねぇ。お姉さん、そーゆーの大好きよ。上の砲台は関係無しに撃ってるので、上手く巻き込んであげましょう、ご褒美代わりに、ネ。
サイトはまだ使えないけど、さすがに距離が近いんで、狙いも付けやすい。軽く２・３発リニアガンを撃って揺らしてやる。結構戸惑ってるようだね、砲台も撃ってくるし、向こうも対処に困ってる。砲台を止めりゃいいのに。
何て言ってる内に、砲台の攻撃が止んだ。よし、行きましょう。今度は正面のライトニングにＰＰｋを撃って仕留めると、次のヤツにも連射！４、５、６発、更に、３機目を視野に入れつつ斬撃！火を噴くライトニングを後目に、３機目も斬る！２、３、これでおネンネしなっ！！４撃目でこいつも黒煙を吐いた。
今の内に止まってる砲台も破壊、さぁ、お仕事に戻ろうか。


資材を次々と破壊する。そろそろ弾の心配もしないといけない。うーん、リニアガンが３０、ＰＰｋはもう８発か。さすがにＡＣは相手に出来ないな。
…………っと、何か入り口の方に見えた。緩やかな動き、浮かんでる、また、タンケッテだ。もういい、資材もあらかた吹き飛ばしたし、連中はやりすごして、帰りましょう。
とりあえず機体を滑らし、ダッシュとジャンプでミサイルをかわす。胸の２門の迎撃機銃に捉え、２発を撃墜させる。
しかし、この機銃、命中精度が悪く、２門付いてて、ようやく５割いかない程度の撃墜率。むぁったく、２門も付けるんならせめて５割キープさせなさいってーの。まあ、それでも、火線のラインに確実に捉えてやればそれなりには落としてくれるけど。
残りの２発はブースターを利用して避ける。また撃たれない内に撤退ですね、これは。それが一番いいって。


数発の銃弾を受けたけど、とりあえずは無事に出てきた。その後、２０分ほど市街から離れるように移動する。約束の地点だ。ちょっと遅れ気味かな？


『……………約束の時間より、かなり遅いな。』

「そう言わないでよ、一人であの状態から脱出するのって、大変だったんだから。少しはこっちの苦労も考えて欲しいわね。」

まただ、姿を全く見せない。レーダーには捉えてるけど、視界にはいない。うーん、この状況って結構ヤバいかも………………

『…………いいだろう。戦闘データをこの回線で流せ。コードは…………』

そう言えば、そんな約束だったよね。それじゃ、大人しく従いますか。映像記録を指定されたコードで、指定された回線に流す。

『………ふむ、これは予想以上に上手くやってくれた。礼ははずまねばならんか………』

こんな話し方をするヤツは信用できない。長いコト危険な仕事に手を染めた者だけが分かる、勘みたいなモンだけどね。さぁて、このお方はどんな手を見せてくれるやら…………

『だが、出来過ぎだ。証拠は残っていては困るしな、報酬は涅槃(ねはん)で貰え。』

「随分とまた、陳腐で使い古されたセリフね。オリジナリティってモノに欠けると思わない？」

予想に違わず、私を消そうって魂胆だ。つまらないねぇ、全く。

『フン……やれ！』

指揮官らしい男の声と同時に、レーダーの光点が動き出す。それじゃ、こっちも仕掛けを使いましょうか。

「いいよっ！撃って！」

通信機を通して、待機させていたユーリに牽制用のミサイルを発射させる。コンバット・リグは伊達じゃないからね。しかも、距離を思いっ切り空けているので、結構安全。
周囲に着弾！うん、２・３機が巻き込まれたね。

『大丈夫ですか？当たってませんよね。』

「ＯＫ、ＯＫ。大丈夫よん。また、声かけたらよろしくね。」

そう、元から、今回はイヤな予感がしてたんだ。だから、時間を決めてユーリを待機させていた。そして、近くまでコンバット・リグに乗ってきたのだ。うん、大当たり、予想と大差ない展開。後は、私次第だ。

『くそっ！卑怯だぞ、援軍などっ！』

「伏兵しといてよく言うね？生憎だけど、潜った修羅場の数が違うのさ！」

文句なんてつけやがる。馬鹿言ってんじゃない。嘘付いたのはそっちでしょーが。そんな腐った性根は、あの世で直してもらうんだね！
爆煙の中に浮かび上がったのは陽炎と不知火。ムラクモの精鋭部隊用ＡＣだ。陽炎は高機動型、不知火は重武装型って聞いている。やりあった事のある暇人から聞いていたんだけど、役に立ちそうね。今度会ったら食事の一つも奢ってやるか。
陽炎が５機、不知火は３機。かなりの部隊だね。それが、失われるか。つくづく、人を騙しちゃいけないって思うわね。

『全員散開！敵の残弾はそう多くない！』

まあ、あのままじゃ多くないどころか、全然無いって言うわよね、普通。で・も・ね……………

ガンッ！ガンッ！ガン！

のこのこ近付いてきた陽炎にリニアガンを連射。ふっふっふ、実はリニアガンの発射間隔はＷＧ−ＨＧ２３５・ハンドガン以外のハンドガンよりも速かったりするのよね。そのくせ、ハンドガン並に衝撃が強いんで、結構機体が揺れる。それに合わせて接近、斬撃っと。よし、１機撃破！
向こうの武器は拡散弾タイプの銃。１発の火力は大したこと無いけど、まとめて喰らうとそれなりに痛い。集中されるのもイヤなので、走り回って戦闘しよう。
次に狙いを付けた陽炎は煤けてる。援護のミサイルに巻き込まれたヤツだ。リニアガンで足止めして、バッサリ斬る。火花を出して、爆発しそうなこいつをはねて、近くの不知火にぶつける。そこへＰＰｋを打ち込み、誘爆！
リアクティブアーマーが削れたところでさらに追い打ちの射撃を行う。うん、黒煙を上げつつ動きが止まった。完全に沈黙したこの不知火におまけの斬撃を入れると、少し離れた時に大爆発。これで、３機！

『そろそろ弾が尽きたんじゃ無いのか？』

こっちを精神的に揺さぶるつもりか、スピーカーで声をかけてきたけど、無視。これで、引っかかってくれれば………

『全機、距離を開けろ。ヤツの残弾はもう無い！』

号令に従って機影が広がる。でも、３機固まってるね。

「ユーリ、指定した座標に援護！」

声をかけて、座標を転送する。予想される敵の移動位置だ。着弾！大爆発の中に、ＰＰｋを連射する。サイトがちゃんと働くっていいな。数発ずつのヒットで、陽炎２機と不知火が次々と火を噴く。ま、当然だけどね。

『どうでした？役に立ってます？』

「最高よ、ベストな攻撃ありがとね。」

連絡に一息を入れて、相手の状況を見る。後、陽炎と不知火が１機ずつ。完璧にこっちの勝ちだね、うん。

『貴様っ！さっきの映像はフェイクか！』

「ご冗談、そちらさんとは違うわ。あれは本物、ただ、ここに来る途中で補給してきたのよ。」

『どうやって？！』

「蛇の道は蛇って言うでしょ。企業の飼い犬には分からない裏技ってヤツよ。」

この手のヤツには、挑発は結構有効だ。話の端々から、エリートだと分かったからね。自分の予想に無い事態や、突発した事態に対応しきれないで、冷静さをどんどん失う。そこに挑発なんかされたら頭に血が上ってしまうんだ。

『き、貴様！』

ほら、カッとなっちゃって。指揮官失格だよ、ボーヤ。授業料は前金の１５０００Ｃで勘弁してあげよう。追加講習はあの世で受けな。

「さぁ、子犬ちゃん、かかってらっしゃい。」

動き出した２機に注意する。ん？陽炎が何か違う物を持って？

パン！

軽い破裂音。レーダーが、サイトが消える…………機能障害？攪乱幕か！

『ハハハハハッ！これで、まともに撃てまい！』

なるほど、これが陽動の仕掛けか。レーダーもサイトも効かない、盲目の状態、だねぇ。

『今更、命乞いなぞ聞かんからな！』

スピーカーの音は拾えるんだね。なら、こっちのも聞こえるんだろうな。でも、わざわざ返事してやる気も起きない。
僅かな月明かりだけど、敵の姿は見える。機影のスリムな方が陽炎か。なら、目視だけで射撃してやる。ほんの１時間ほど前までＦＣＳ無しで射撃してたんだもんね。まだ、十分感覚が慣れてるんだ。
陽炎を画面の中心に捉え、リニアガンを連射する。止まっても躊躇せず、火を噴くまで撃ち込んでやった。

『な、何だと？き、貴様、ノイズキャンセラーが付いてるのか！』

「おバカ、普通のＡＣは付いてないモノは付いてないの。さっきのデータ、貴方よく見たの？ずーっと機能障害起こしてたでしょうが。おかげで、今は目視でも普通に撃てるのよ！」

『そ、そんな……………』

動揺してる様だけど、私は、自分に銃を向けた相手をそう簡単に許す気は無い。私にケンカ売ったこと、後悔させてやらないと。

「さぁ、お祈りでもするかい、それとも男らしく勝負する？」

『う、う、うわぁぁぁっ！』

キレたか、銃を乱射しながら突っ込んでくる。とりあえず、機体を振って銃弾をかわし、リニアガンで動きを牽制する。そのまま、接近してブレードを振るう。横薙ぎに一閃、コアをザックリと斬り裂く。

『う、ぐぁっ…………………』

スピーカーからくぐもった声が聞こえ、ほどなく爆発した。

「さぁて、残りはっと……………」

辺りを見回してみるけど、動く物は無い。ようやく、静かになったね。と、その時………

『ご苦労様でした、レイヴン。』

おや、別の男性の声。随分柔らかくて、落ち着いた感じだ。

『まずは、こちらの部下が独断で行った行為についてお詫びしましょう。これで許してくれるとは思えませんが、約束の後金は振り込ませてもらいますよ。また、この件に関して口外する気はありませんので、貴女もそのつもりで。いいですよね。』

それって………………

「無かった事にしろって？随分虫のいい話ね。」

『お互いの為に、いい関係を築いた方がいいと思いませんか？』

まあ、ありきたりなセリフだが、遠回しに脅しをかけているのは間違いない。調べれば、こっちが誰だかすぐに分かるだろうし。とりあえず、今はもう戦闘する気も起きないし、大人しく従っておきますか。

「いいわ、今回はそれでいきましょう。」

『頭のいい女性(ひと)だ。これからもよろしくお願いしますよ。』

…………通信が切れた。辺りに機影が全く無かったことから、遠距離で送信してきたことになる。ご苦労様ってのは、こっちが言いたくなるね。


『マリィさん、大丈夫ですか？』

「あ、ユーリ。うん、別になんともないよ。」

『そうですか、いきなりレーダーに映らなくなってしまったのでビックリしましたよ。何があったんです？』

「大したことじゃないって。それより、帰りはこの機体乗っけてってくんない？」

『分かりました。コンテナに乗せて下さい。』

ブラッドウィドウをコンテナに乗せると、コアのハッチを開けて、機体を固定ベルトで止める。

『発進します。』

手近の機内通信機を取って、

「ＯＫ、安全運転でね。」

と一言。休憩用の椅子に腰掛けると、リグの揺れに身を任せて、眠った……………
少しはいい夢が見れるといいな…………

ＦＣＳが効かない状態で戦う・・・けっこう面白いですよね〜。
ロケット弾、火炎放射器くらいしかありませんけど。
遠距離からの友軍の支援・・・ＡＣ（緑）ではありましたけど、ＡＣＰＰ、ＡＣＭｏＡでは
なかったのが残念だったものです。
ＡＣ２では、頼りになる友軍が出てくれてニコニコしましたけど。

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